【プログラム発表!】クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル2025 | 新たな試み「プレリュード & Co」の全貌と全国公演日程

クラシック音楽
この記事は約6分で読めます。
本サイトで紹介している商品等の外部リンクには、アフィリエイト広告を利用しているものがあります

こんにちは。いりこです。

世界的なピアニスト、そして推せるときに推すと筆者が誓っているピアニスト、クリスチャン・ツィメルマンによる2025年日本公演のプログラムが発表されました。

ここ最近はなんといってもプログラム発表が遅い笑。この発表されたのが11月7日、日本ツアー初日の前日でした。

しかし!待った甲斐もあり、今回のリサイタルはツィメルマン自身が「新たな視点から独自のプログラム構成に挑む」、非常に実験的かつ画期的な試みとなっています。

70歳という新たな年代に向かう節目での挑戦であり、ツィメルマンが20年の歳月をかけて構想したプログラムの魅力と、全国の公演日程を改めてご紹介します。

ブログと連携したXアカウントを開設しました!

記事の更新情報などを、よりタイムリーに発信

フォローで最新情報をゲット!👉 @iriko_music

発表されたプログラム

現時点で発表されている基本的なプログラム構成は以下の通りです。

  • シューベルト: 4つの即興曲 Op. 90, D899
  • プレリュード & Co (その仲間たち) – アーティスト・セレクション

クリスチャン・ツィメルマンが、新たな視点から独自のプログラム構成に挑みます。
「プレリュード & Co (その仲間たち) – アーティスト・セレクション」では、本人が選び抜いた数々の「プレリュード(前奏曲)」と、同様の性格をもつ作品の組み合わせを、一期一会のプログラムとしてコンサート当日発表にて演奏いたします

https://www.japanarts.co.jp/news/p9519

ただし、12月12日(金) 宮城公演、12月14日(日) 水戸公演、12月18日(木) 東京公演のプログラムは、引き続き熟考を重ねている本人の希望により、12月8日以降の発表とされています。

過去に録音したシューベルト&注目のコンセプト「プレリュード & Co.」とは?

シューベルト: 4つの即興曲 Op. 90, D 899

まずはシューベルトの即興曲。

ツィメルマンは1990年に、D 935と併せて8つの即興曲を録音していますね。そしてその後2016年には、本ツアーの開幕公演である新潟県柏崎でシューベルト最後のソナタ20番&21番を録音しています。これがなんと1991年録音(25年振り)/1994年発売(23年ぶり)のドビュッシー前奏曲集以来のレコーディングとのことで話題になったようです。ツィメルマン × 日本 × シューベルト、、、何かと縁があると思うと、本公演も背筋が伸びますね。

おもしろいのは、これまた筆者イチオシ、ツィマーマンと同じくポーランド出身でショパンコンクール優勝者であるラファウ・ブレハッチも、2026年ツアーで取り上げることになっているんですよね。まさか最高峰のピアニストふたりの聴き比べができるなんて。。。

ブレハッチの2026年ツアー情報はこちら

コンセプト:一期一会のプログラム体験

今回のリサイタルの中心となるのが「プレリュード & Co (その仲間たち) – アーティスト・セレクション」です。

ツィメルマンは、ショパンやドビュッシー、ラフマニノフ、スクリャービンなどが書いたプレリュードの連作には、優れた作品だけでなく、間を埋めるために書かれたような曲もあると感じていたそうです。またレコード産業の産物である「全曲演奏」の縛りにも違和感を持っていたとのこと。

今年のプログラムは、私にとって新たな方向性を示すものです。挑戦する勇気を得るまでに20年を要した試みであり、スヴャトスラフ・リヒテル、アルトゥール・ルービンシュタイン、ヴィルヘルム・ケンプ、クラウディオ・アラウ、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ、エミール・ギレリスらとの対話や議論から大きく刺激を受けたものでもあります。

https://www.japanarts.co.jp/news/p9534

選び抜いた数々の「プレリュード(前奏曲)」と、同様の性格をもつ作品の組み合わせが、一期一会のプログラムとしてコンサート当日に発表されるようです。

まるでブラームスの交響曲1番のように20年もの構想の果て、商業性から距離を置いて真の芸術に迫ろうという大巨匠ツィメルマンの新たな挑戦とでもいえましょうかね!

「真珠のネックレス」のように作品をつなぐ

ツィメルマンは、52シーズンに及ぶ時間で研究してきた1000曲以上の作品の中で、個々の作品としては優れていながらも、リサイタル・プログラムに組み込みにくかった100曲以上の作品を「プレリュード & Co(その仲間たち)」と呼びたいとしています。

そして、音楽の父バッハの「平均律クラヴィーア曲集」に着想を得て、バッハから今に至る約300年の音楽史の中で作品を真珠のネックレスのようにつなぎ合わせる新しい試みだと説明しています。今回のコンサートでは、この企画のために63曲が用意されているそうです。

クリスチャン・ツィメルマン 2025年日本公演 全国日程

ツィメルマンの2025年日本公演は、2025年11月8日(土)の柏崎市文化会館 アルフォーレからスタートします。

本当はここに「一期一会のプラグラム」をまとめていきたいのですが、初日レポートで少し触れられているものの、全貌を公表していないので控えようと思います。全公演終わってから発表されていたらいいなあ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました