こんにちは。いりこです。
7月に発生した令和8年熊本地震のあと、九州全域で宿泊のキャンセルが続きました。熊本県内だけで20億円超(7月28日〜8月6日の受付分)。しかもその4割にあたる約7億9,000万円は、被害が比較的少なかった阿蘇地域のものでした(日本経済新聞 2026年8月10日「熊本地震、県内宿泊キャンセル20億円超に 被害少ない阿蘇地域で4割」)。
観光庁も「熊本県のみならず、九州地方全域において宿泊予約キャンセルが多数発生している」と書いています。泊まれるのに、泊まってもらえない。その立て直しとして国が出すのが「九州ふっこう応援割」です。
九州7県の旅行・宿泊料金が50%オフ、影響が大きかった熊本県と鹿児島県は60%オフとなり、対象は2026年10月1日(木)宿泊分から(鹿児島だけは10月14日(水)から)です。
ただ、10月1日になれば自動で安くなる制度ではありません。割引を受けられるのは予約開始日より後にした予約だけで、その予約開始日が県ごとにバラバラです。
口火を切ったのは9月15日(火)10時の熊本県と、長崎県(じゃらん・楽天トラベル枠)。次は9月24日(木)の福岡県と佐賀県。最後の鹿児島県も10月14日(水)に始まり、7県すべてがそろいました。
先に結論:県別の予約開始日
| 県 | 予約開始 | 割引率 | 対象(宿泊分) |
|---|---|---|---|
| 福岡 | 9月24日(木)正午ごろ宿へ直接 10月9日(金)12時宿へ直接の追加受付(北九州市以外は9月28日〜10月8日に停止) 10月1日(木)楽天トラベル・一休・Yahoo!トラベルほか 10月8日(木)じゃらんnet | 50% | 10月1日〜12月15日 (12/16チェックアウトまで) |
| 佐賀 | 9月24日(木)正午予約サイト→7社とも完売 10月2日(金)旅行会社 10月13日(火)13時宿へ直接(準備が整った宿から順に) | 50% | 10月1日〜12月25日 |
| 長崎 | 9月15日(火)10時じゃらん・楽天トラベル→完売 9月28日(月)10時宿へ直接→第1期はクーポンの受付停止(取り消し分で再開あり) 10月23日(金)10時宿へ直接の第2期(10月23日チェックイン〜) 9月30日(水)以降その他の予約サイト・旅行会社 | 50% | 10月1日〜12月25日 ※じゃらん・楽天分は11月30日まで |
| 熊本 | 9月15日(火)10時 | 60% | 10月1日〜12月25日 |
| 大分 | 9月25日(金)12時予約サイト 10月9日(金)旅行会社 10月16日(金)宿へ直接 | 50% | 10月1日〜12月25日 ※旅行会社は10月9日〜 ※宿へ直接は10月16日〜 |
| 宮崎 | 9月25日(金)10時じゃらん・楽天トラベル 9月28日(月)以降宿・旅行会社 | 50% | 10月1日〜12月25日 |
| 鹿児島 | 10月14日(水)10時楽天トラベル・じゃらんnet(ほかの予約サイトも順次) 10月14日(水)〜宿へ直接(準備が整った宿から順に) | 60% | 10月14日〜2027年2月28日(宿へ直接) ※予約サイト・旅行会社は1月31日まで ※12月26日〜1月3日は対象外 |
チェックインのときに、代表者が書類を書きます。佐賀・長崎・大分は「利用証明書」、福岡は「補助金申請書」で本人確認も付きます(旅行会社で申し込んだなら、その旅行会社で)。長崎で宿に直接取るなら、予約後にSTAYNAVIでクーポンを取る手順も。熊本は「利用証明書」、宮崎は「利用申請書」に署名します(宮崎で宿に直接取るなら、STAYNAVIでクーポンを取る手順も)。
どの県でも、熊本か鹿児島の宿泊を含む周遊型の旅行商品(宿泊地が2県以上)なら、割引率は最大60%に上がります。
なお鹿児島県は、9月14日〜10月13日に県独自の「かごしま観光応援割」をやっていて、10月14日から「鹿児島ふっこう応援割」に切り替わりました。
いくら安くなる?
割引額には、商品のタイプごとに上限があります。
| 商品のタイプ | 上限(1旅行・1人あたり) |
|---|---|
| 宿泊のみ/交通付きで1泊 | 20,000円 |
| 交通付きで2泊以上 | 30,000円 |
| 宿泊地が2県以上の周遊型 | 35,000円 |
60%の熊本なら、1泊33,333円までは60%がまるまる効きます。1泊5万円の宿になると、本来3万円引きのところが2万円で止まって実質40%。50%の県では、1泊40,000円がそのラインです。
上限は1人あたりなので、人数が増えれば枠も増えます。大人2人で熊本に1泊なら最大4万円。子どもをどう数えるかは、各県の詳細が出てから確認してください。
予約方法:宿・旅行会社・予約サイトの3つから
先に開くのは予約サイトで、宿への直接予約と旅行会社はあとに続きます。
その予約サイトが、県ごとに順番に決まってきました。長崎県ではじゃらんと楽天トラベルが9月15日10時に先行して売り出し(完売、長崎県公式)。宿への直接予約も、9月28日10時に始まった第1期が予算切れになりました。長崎でこれから取るなら、10月23日(金)10時からの宿への直接予約(第2期・10月23日チェックイン以降)か、その他の予約サイト・旅行会社を狙うことになります。
福岡県の予約サイトは「準備が整ったサイトから順次公開」とされていて、サイトごとに売り出しの時刻が違います。9月24日の正午に一斉スタート、ではありません。10月1日には楽天トラベル(10時)・一休とYahoo!トラベル(12時)、10月8日にはじゃらんnetが受付を始めました。宿への直接予約は、北九州市以外で9月28日から止まっていましたが、10月9日(金)12時に追加の受付が始まりました(福岡県の発表)。
鹿児島県は10月14日(水)に「鹿児島ふっこう応援割」として売り出しました。予約サイトは楽天トラベルとじゃらんnet(10時)、一休とYahoo!トラベル(12時)を皮切りに順次。宿への直接予約なら2027年2月28日の宿泊分まで(予約サイト・旅行会社は1月31日まで)と、ほかの県より長く使えます。ただし12月26日〜1月3日は対象外です(鹿児島県の特設サイト)。
そして注意点としては、予約開始日より前に取った予約は、割引の対象になりません。10月以降の九州旅行をもう押さえている方は、予約を取り直すことになります。
楽天トラベルのクーポンと、終わった鹿児島の独自割
ふっこう応援割と一緒に見ておきたいのが、楽天トラベルのクーポンです。鹿児島県の独自割は10月13日で終わりました。
【終了】鹿児島の「かごしま観光応援割」(10月13日まで)
鹿児島県が単独でやっていた別のキャンペーンです。財源も別で、物価高騰対応の交付金が使われていました。10月14日からは「鹿児島ふっこう応援割」に切り替わっています(上の表)。
- 予約・宿泊とも2026年9月14日(月)〜10月13日(火)(10月14日チェックアウトまで)
- 割引率は最大60%オフで、1予約・1人あたりの上限は20,000円
- 鹿児島県内に泊まる旅行が対象で、全国どこからでも利用できます(日帰りと公費出張は対象外)
- 窓口は県内の宿への直接予約・掲載旅行会社・オンライン予約サイトの3つで、予約サイトは9月14日から順次公開
- 10月13日の宿泊分で終了しました
楽天トラベルの「熊本・鹿児島 観光応援クーポン」
熊本と鹿児島に泊まる人向けのクーポンが、いま6本配られています。エントリー制ではなく、先着で獲得する方式です。
- 熊本の宿が10%オフ(1予約5,000円まで):先着上限に達して獲得できません
- 熊本・鹿児島の宿が5%オフ(1予約2,000円まで):獲得は10月31日23:59まで、宿泊は10月31日チェックアウトまで(9月19〜22日、10月10〜11日は除外)
- 楽パック(交通+宿)が11,000円引き:旅行代金50,000円以上、9月30日帰着まで(終了)
- 楽パックが5,000円引き:旅行代金30,000円以上、10月31日帰着まで
- レンタカーも熊本15%オフ・熊本+鹿児島8%オフの2本あり
宿泊と楽パックは1室大人2名以上が条件で、どれも予約の途中でしか使えません。予約したあとから当てることはできないので、取る前にクーポンを獲得しておいてください。
クーポンはここから獲得できます。ふっこう応援割の告知も、決まれば楽天トラベルのサイト内に出ます。
12月25日で終わり=年末年始には使えない(福岡は12月15日、鹿児島は2月まで)
期間を公表している県のうち、佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎は12月25日の宿泊分まで。福岡だけは12月15日の宿泊分までです。どちらにしても、帰省や年越しの旅行には届きません。鹿児島だけは2027年2月28日の宿泊分まで(予約サイト・旅行会社は1月31日まで)使えますが、12月26日〜1月3日は対象外なので、年越しには使えないのは同じです。
国が観光復興に用意したのは155億円で、予算がなくなり次第、終了します。各県とも特設サイトに「予算の上限に達し次第、キャンペーンは終了いたします」と明記しています。
紅葉の11月と、期間が切れる12月に予約が集中することが考えられますので、行く時期が決まっているなら、予約開始日にそのまま押さえるのが確実です。
九州までの足も一緒に
航空券のセールと、天草エアライン・FDAが出している熊本地震の被災者向け支援運賃は、月ごとのまとめ記事にあります。
おまけ|日経新聞は無料で読めます
最後にひとつ。割引の中身は観光庁と各県の資料で確認しましたが、キャンセルがどれだけ出ていたかを教えてくれたのは日本経済新聞 2026年8月10日でした。この数字を知っていると、6割という割引率の大きさが違って見えます。
この日経、ふつうに購読すると年間で約6万6,000円(月5,500円)。それが楽天証券の口座(無料)さえあれば、まるごと0円で読めます。口座を持っているだけでよく、取引も入金も不要。旅の情報も節約ネタも一次ソースで追えるので、正直これがいちばんコスパのいい情報投資かもしれません。やり方とお得な口座開設ルートは、こちらの記事にまとめました。
よくある質問(FAQ)
Q. すでに10月の予約を入れていても割引になりますか
A. なりません。割引の対象は予約開始日より後に取った予約だけで、それ以前の予約にあとからクーポンを当てることもできません。取り直しになります。
Q. 沖縄は対象に入りますか
A. 入りません。対象は福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島の九州7県です。
Q. 割引前の料金が値上げされていないか心配です
A. 料金の決め方について、観光庁の概要資料に記載はありません。気になるなら、いまの料金を控えておいて予約開始日に見比べるのが確実です。上限2万円があるので、高い宿ほど実質の割引率は下がります。
Q. 出張や日帰りでも使えますか
A. 佐賀県と宮崎県は「対象外」と明記しています。佐賀県は「ビジネス出張その他業務、ライセンス取得等を目的とした宿泊および日帰り旅行」、宮崎県は「ビジネス目的・公務による出張」と「宿泊を伴わない日帰り旅行」。ほかの県は公式サイトに記載がありません。
Q. 九州に住んでいても使えますか
A. 佐賀県は「国内にお住まいの旅行者及び訪日旅行者」が対象と公表していて、居住地の制限はありません。ほかの県は対象者の条件をまだ細かく出していないので、各県の発表で確認してください。
※この記事は各県の発表に合わせて更新しています。割引率・上限額・対象期間などの最新情報は、必ず各県の公式サイトをご確認ください。
参考(一次情報):観光庁「九州ふっこう応援割」/九州観光機構「がんばろう九州」/国土交通省「令和8年度 国土交通省関係 予備費の使用について」2026年8月28日/各県の特設サイト:福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島(2026年10月14日に確認)




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