こんにちは。いりこです。
先日、4月以降に実施されている、日本航空(JAL)の国内線のタイムセールについて書きました。
ここで個人的に衝撃だったのが、
なんとプロ―モーション価格に障がい者割引などの割引を適用できる!!
ということです。
ただでさえ破格な6,600円が、5,800円くらいになりました。
比較対象が夜行バスになりそうな価格です。
それもこれも、4月からJAL国内線の運賃体系が一新された影響です。
(そもそも、それを記念して6,600円セールが行われています。)
全体的に見ると値上げだったり、料金の変動が読みづらくなったり、マイルの価値が下がったり、、、という意見も見かけますが、個人的にはメリットも大きいように感じています。
素人なりに新運賃のメリット・デメリットをいくつかまとめます。
なお正確な情報は公式ページでご確認をお願いします。
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変更の概要
運賃体系の再編成・変動料金制の導入
簡単にいうと、運賃の種類が大きく「3つ」に絞られました。
これまでは「先得(ウルトラ先得:75日前/スーパー先得:55日前)」「特便(21日前~前日)」など、搭乗日から何日前に購入したかで運賃が細かく決まっていました。
買うタイミングが早いほどお得だったわけです。
それが、
従来の「普通運賃」が「フレックス」
従来の「特便」が「セイバー」(1日前まで)
従来の「先得」が「スペシャルセイバー」(28日前まで)
の3種類にまとめられました。
28日前までの「スペシャルセイバー」が一番安いのには変わりないのですが、
同じ運賃(例えば「スペシャルセイバー」)でも、便ごとの予測残席数に応じて、予約するタイミングや人数により運賃額が変動することになります。
「早ければ早いほどお得」、「○日前までなら運賃は一定」ということがなくなり、
買ったものと同じ便のチケットがあとで安くなっていたり、直前でも安くチケットが取れたりする可能性がでてきます。
特典航空券(マイルで搭乗)も「変動制」に
これまでは、特典航空券は区間ごとに定額でしたが、混雑状況によって必要マイルが細かく変動することになりました。
また、特典航空券に空席がない場合に、マイルを上乗せで航空券が確保できる「いつでも特典航空券」が廃止となり、「特典航空券PLUS」として、必要な追加マイル数が細かく設定されるようになりました。
これはメリットにもデメリットにもなりそうです。
メリット・改善された点
各種割引が使いやすく(小児・障がい者・介護帰省)
これまでは、普通運賃や先得/特便などの割引運賃とは別に、小児運賃や障がい者/介護帰省割引の運賃が用意されていたため、
普通運賃よりは安いけど、先得/特便の方が安い、、、
という状況で、使ったことはありませんでした。
しかし新料金体系では、「スペシャルセイバー」と「セイバー」の割引運賃からさらに割引きされることになりました。
なんと、現在行われている国内線全路線6,600円の「プロモーション」運賃からも割引されます!!
割引率は、
小児割引は25%
障がい者割引は20%
介護帰省割引は10% です。
さらに、次にお話しする「往復セイバー」との併用可能です!
往復割引
往復割引で5%の割引が適用されるようになりました。
これは、往路「スペシャルセイバー」、復路「セイバー」といった組み合わせでも割引が適用されるようです。
他社便やLCC、その他の移動手段を検討する必要がなくなるかも知れませんね。
また、前述しましたが「小児割引」「障がい者割引」などと併用可能です!
特典航空券が取りやすく、キャンセルしやすく
「特典航空券PLUS」の導入によって、追加マイルを払うことさえできれば、特典航空券を確保しやすくなりそうです。
ただし、これまで「いつでも特典航空券」という制度で2倍程度が上限でしたが、それ以上になる可能性もあります。
また、国内特典航空券の取り消し手数料が、3,100円から1,000円に値下げされます。
計画の柔軟性が高まります。
特典航空券で「5,000マイル」の区間が登場
特典航空券の必要マイル数は、これまで3段階でしたが、7段階に細分化されました。
その結果、これまでなかった「5,000マイル」区間が登場!
(例:東京ー山形・名古屋)
近距離移動でも飛行機という選択肢が上がってくるかもしれません。
ただし、「変動マイル制」により追加マイルが必要な場合もあるので注意です。
乗換運賃の拡充
「乗り継ぎ回数や便数に関わらず、1つの”出発地”と1つの”目的地” の単位で1旅程とみなします。」(JAL HP)
ということで、例えば直行便がない国内移動では、これまで2区間分の運賃が必要でしたが、今後は1区間程度の運賃で乗れるようになります。
デメリット・改悪された点
人気の便は早くから高くなる可能性が、、、
「予測残席数に応じて運賃額が変動」ということで、
殺生与奪の権(ちょっと古い)を完全にJALが握ることになります。。。
航空券の価格を高く設定するのも、直前になって価格を下げるのも、
すべてはJAL様の気分次第ということになります。
特典航空券の必要マイル数増加
メリットでも書きましたが、必要マイル数の区分が3→7に細分化され、
使いやすい区間も生じた一方、必要マイル数が増加した区間もちらほら。。。
特典航空券の必要マイル数が青天井(?)
「追加マイルを払えば特典航空券が取りやすくなる」とメリットで書きましたが、その追加マイルがこれまで以上に必要になる可能性もあります。
これまでは、「いつでも航空券」で通常のマイル数の2倍程度ですみましたが、それ以上必要になることも考えられます。
マイルの価値が大幅に下がり、現金で購入した方がいい場面が増えてくるかもしれませんね。
特典航空券の当日変更ができない
特典航空券のうまい使い方として、
特典航空券が取りやすい夕方~夜便を確保しておいて
当日、空港カウンターでそれより早い便への変更が可能 というワザがありました。
夕方~夜便は空席ができやすい=特典航空券がとりやすく、
また当日の予定で都合のいい便に変更できるため、使い勝手が良かったのです。
が、この技が使えなくなりました。。。。
マイル変動制により、同じ日であっても便によって必要マイルが変わってくるわけですから、当たり前といえば当たり前ですが、これまでの便利な使い方が一つ封じられます。
搭乗日当日、出発空港において同一区間の別の便に空席がある場合でも便の変更はできません。
https://www.jal.co.jp/jp/ja/jalmile/use/jal/domestic-award/cancel.html
まとめ
全体的に値上げがしやすい構造になったり、料金の変動が読みづらくなったり、マイルの価値が下がったり、といったデメリットも目立ちます。
が、
小児/障がい者/介護帰省割引が、どんな運賃にも適用されるようになったことは、
お子様の同伴や障がい者手帳をお持ちの方には、飛行機が身近なものにしてくれました。
また、料金が読みづらい一方、75日前(ウルトラ先得)で購入を決断する必要性は低くなり、搭乗日直前でもお得な運賃に出会える可能性も出てきましたので、選択の幅は広がったのではないでしょうか。
長距離移動に不可欠な飛行機で、近距離移動の選択肢にも入ってきたJALの新運賃、
ぜひ公式でも情報を抑えてみてください!
また6月搭乗分まで、全路線6,600円のタイムセールも行われますので、お見逃しなく!
6月までのおすすめのコンサートはこちら↓
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