🎄クリスマスに聴きたいおすすめクラシック7選|カウントダウン第3弾

作品・CD紹介
この記事は約5分で読めます。
本サイトで紹介している商品等の外部リンクには、アフィリエイト広告を利用しているものがあります

こんんちは。いりこです。

早いもので2025年も年の瀬。みなさんはどのようなクリスマスをお過ごしでしょうか?

筆者はこのままだと何の引っ掛かりもなく年を越してしまいそうでしたので、季節感だけは大切に!ということで、クリスマスに向けて気持ちを高めるべく「くるみ割り人形」を聴いております。

ということで前回は、クリスマスの王道:チャイコフスキー 「くるみ割り人形」、そして意外なクリスマス:ショパン「スケルツォ第1番」をご紹介しました。

本日はカウントダウン最後に、みなさまのクリスマスのお供となるおすすめクラシックを7つご紹介します。

みなさまのお気に入りが見つかると嬉しいです♪

ブログと連携したXアカウントを開設しました!

記事の更新情報などを、よりタイムリーに発信

フォローで最新情報をゲット!👉 @iriko_music

まずはピアノ曲から♪

チャイコフスキー:「四季」 Op.37a より 12月「クリスマス」

「四季」は、1年、12か月をテーマに書かれたピアノ小品集で、12月には「クリスマス」という副題が付けられています。「くるみ割り人形」と同じにチャイコフスキーによる作品で、こじんまりとした可憐なワルツです。

この曲は、祝祭の余韻を静かに味わえる曲、派手な盛り上がりはありませんが、冬の夕方から夜にかけての時間にぴったりです。一日の終わりに聴くと、クリスマスが「思い出」として心に残ること間違いなしです。

リスト:クリスマス・ツリー S.186

リスト晩年のピアノ作品で、孫のために書かれた小品集です。若きリストの技巧的な演奏効果よりも、古い民謡や聖歌をモチーフに、家庭的でやさしい響きが特徴です。

文字通りクリスマスキャロルがモチーフになっていること、家庭で過ごす時間に自然に寄り添う音楽という点にあります。BGMとして流しっぱなしでも決して邪魔にならず、部屋を静かに温めてくれます。

クリスマスの原点:バロック~ロマン派の宗教曲

ヘンデル:オラトリオ「メサイア」HWV 56

「メサイア」は、キリストの誕生から復活までを描いたオラトリオ。オラトリオとは、宗教的な題材を扱い、独唱・重唱・合唱・管弦楽で構成される大規模な演奏会形式、オペラと似ていますが、舞台装置や衣装、演技を伴わないのが大きな特徴。

もともとは特定の祝日に限定された作品ではありませんが、その内容から、現在ではクリスマスと深く結びついた音楽として親しまれています。

ちなみに1741年に作曲されましたが、2時間半にも及ぶこの大曲を、ヘンデルはわずか24日で仕上げたとか、、、すごい。

特に有名なのは「ハレルヤ・コーラス」!
宗教的な意味合いを超えて「祝祭そのもの」を象徴するような存在ですね。クリスマス当日にこの曲を聴く理由はシンプルで、「今日は特別な日だ」と、心と空気をフレッシュにする力があるからです。全曲を聴かずとも、この一曲で十分にクリスマスが始まります。

J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ BWV 248

「クリスマス・オラトリオ」は、音楽の父バッハが1734年に作曲した、こちらもオラトリオ。クリスマス期間に実際の礼拝で演奏されることを想定して書かれた作品です。
全6部構成で、12月25日から1月6日(公現祭)までの日々を音楽でたどる、いわばクリスマスのための連載作品です。

冒頭の合唱「Jauchzet, frohlocket(歓呼の声を放て、喜び踊れ)」は、教会に集う人々を一気に祝祭の中へ引き込む役割を持っています。

J.S.バッハ:マニフィカト BWV 243

続いてもバッハ、「マニフィカト」は、聖母マリアの賛歌をもとに作曲した宗教作品です。

この曲がクリスマスに合う理由は、宗教音楽でありながら「喜び」が前面に出ている点にあります。厳粛さだけでなく、希望や高揚感があり、「バッハ=重い」という印象が変わる一曲です。

ベルリオーズ:キリストの幼時 Op.25

フランスのロマン派の作曲家、ベルリオーズが中年期に書いた宗教作品で、キリスト誕生から幼少期までの物語を音楽で描いています。劇的な効果よりも、物語性と情景描写が重視されており、フレンチロマンらしい色彩感が特徴です。

この作品がクリスマスにふさわしい理由は、「キリスト誕生の物語」を静かに見つめ直す時間。有名な「羊飼いの別れ」は、派手さはありませんが、夜の時間に深く沁みます。にぎやかなクリスマスのあとに聴きたい音楽です。

コレッリ:合奏協奏曲 Op.6-8「クリスマス協奏曲」

コレッリは、スカルラッティ、ヴィヴァルディ、ヘンデルといったバロック時代の巨匠よりも前に生まれ活躍していたイタリアの作曲家です。

副題に「クリスマスの夜のために」と明記された珍しい協奏曲で、終盤の牧歌的な楽章は、羊飼いの情景を思わせる穏やかな音楽として知られています。

この曲がクリスマス向きなのは、音楽そのものが「夜の雰囲気」を前提に書かれているからです。音量を上げなくても、空間の温度が少し上がるような感覚に包まれ、食事中や団らんの時間のBGMとしてもってこいな一曲です。

あわせて読みたい

クリスマスのクラシックを、もう少し深く味わいたい方はこちらもどうぞ。

まとめ

今回は、クリスマス当日に気分や時間帯に合わせて選べるように、バロックからロマン派まで「聴きどころの違う」クラシックを7曲紹介しました。

あわせて、このカウントダウンは、第1弾=王道「くるみ割り人形」で一気に季節感を楽しむ第2弾=意外な一曲(ショパン)で“クリスマスの奥行き”を知る、そして第3弾=その日に使える曲を横断的に紹介、という気持ちで書いております。

気になった曲はまず配信や動画で気軽に聴いてみて、もっと手元に置きたいと思ったら、CDや楽譜もチェックしてみてください!

クリスマスは毎年やってくるので、今年は一曲、来年はまた別の一曲――この記事が、毎年12月の「音楽選び」の定番になれば嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました