こんにちは。いりこです。
10月9日(日)北九州にて行われたチョ・ソンジン(ピアノ)、サー・サイモン・ラトル(指揮)、ロンドン交響楽団の公演に行ってきました。
実は、こちらがコンサート行くぞ第1弾。
公演に行かれた方とも、行かれてない方とも、感動を共有できたら嬉しいです。
チョ・ソンジン×サー・サイモン・ラトル×ロンドン交響楽団
この字面からして、テンション上がりませんか!
こんなトリオが日本で聴けるなんて。しかも、このトリオ勢ぞろいは今回の北九州公演だけ。しかしチケットの価格がすこし高い。。。
コンサート行くぞ第1弾にしてはかなりのハードルでしたが、魅力的な主演者陣に我慢できず、チャレンジしてきました。
チョ・ソンジン(ピアノ)
一番のお目当てはこのお方、韓国出身、1994年生まれのピアニスト、チョ・ソンジン。浜松国際、そしてショパン国際コンクールで優勝し、一躍時の人ととなるも、堅実な研鑽で早くも巨匠のような貫禄があります。
サー・サイモン・ラトル(指揮)
指揮者やオーケストラの良し悪しは、正直よく分かりません笑。
どんなところを見て楽しむのでしょう。皆さんの楽しみ方を教えてほしいです。
そんな私でも、この方のお顔とお名前は知っています。有名なピアニストとよく共演されていて、数々のアルバムジャケットに載っているお方です。
イギリス出身の指揮者。「サー」が与えられているそうです。かっこいいですね(薄い)。ロンドン交響楽団では音楽監督をされています。
ロンドン交響楽団
上述のとおりあまり詳しくないのですが、本日のプログラム、エルガーも振っていた、歴史あるオーケストラです。
過去の指揮者には、ベーム、バーンスタイン、アバドなど、有名どころが連なっています。
▼(参考)ロンドン交響楽団HP
https://lso.co.uk/orchestra/history/title-holders.html
プログラム/チケット情報
2022年10月9日(日) 15:00開演 北九州ソレイユホール 大ホール
プログラム
- ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から 前奏曲と愛の死
- ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43
- エルガー:交響曲第2番 変ホ長調 Op.63
チケット
S席 28,000円(前売)
A席 25,000円(前売)
B席 19,000円(前売)
C席 14,000円(前売)
D席 8,000円(前売) U-25(D席)2,000円(前売)
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から 前奏曲と愛の死
ワーグナーはほぼ知りませんが、この曲は聞いたことがありました。
なかなか解決されない悶々とした音が延々と続きます。
タイトルから想像するに恋物語なんでしょうけど、どんな物語なんでしょうか。
もっと大人になったら理解できるのかな。
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43
個人的メインイベント!
あのチョ・ソンジンが目の前に、、、という感動で序奏から大興奮。
そして改めてかっこいい序奏だなあと再確認。
この曲かっこいいですよね!ほんとに
演奏に関しては、こんなド派手な演奏もできるんだと驚きました。
勝手なイメージで、わりと小品が似合うというか、優等生的なイメージだったのですが、このラプソディは実にスリリング! 速めのテンポで快活に、バリバリと、アグレッシブに弾き進めていきます。
どんどん進化しているんだなあという印象でした。
そして夢のようなロマンティック。
17変奏、少々不穏な助走で心臓がバクバク。
そして全員がお待ちかねであろう18変奏に到達。。。ピアノソロ。。。
とにかく弱音が美しい。。。結構後ろの方の席だったのですが、すぐそこで鳴っているような、でも耳を澄まさなければ聞こえないくらいの大きさ。ホタルみたいな感じでしょうか(違う)。こんな表現力も堅固なテクニックの上に成り立つんでしょうね。
次第にオケも加わり、ロマンティック最高潮。涙腺も限界。幸せな2分間でした。
19変奏、ピチカートで一気に現実へ引き戻されます。
ここからも華やかな技巧のオンパレードですが、ソンジンにかかればお手の物、
難所をバリバリ薙ぎ倒していきます。しかも、やっぱり速い!
こういうスター性も持っていたんですね。かっこよすぎました。
圧倒的なテクニックも健在。あれだけ跳躍したりオクターブバリバリ弾いたりしてらっしゃいましたけど、「ところでミスタッチした??」終わってみるとそんな感じです。 会場を出た後「さすが、Mr.パーフェクトだねえ」という会話を耳にしました。ハードル上げ上げのあだ名ですが異論なしです。
アンコール曲(北九州国際音楽祭HPから)
- ヘンデル:調子の良い鍛冶屋
これまた華麗に弾いてくれました!
私がイメージしていたソンジンの魅力が全開で、パガニーニとは違う超絶技巧を見せてくれました!こっちの顔もやっぱりステキでうっとり。
エルガー:交響曲第2番 変ホ長調 Op.63
知らない曲。ですし、エルガーの曲も、イギリスの曲もほとんど知りませんが、初めてを楽しもう思い、予習なしで臨みました。
第1楽章、豪華なスタート。
イギリスと聞いてイメージする王宮的な高貴さ・優雅さが土台にありながら、どこか不思議でおもしろい響き。映画のサントラとかによさそう。堂々とした行進曲の雰囲気と符点のリズムが心地いい曲です。
ただ1楽章で20分ほどあり、そこまではっきり耳に残る主題もない。となると、初演で評判が芳しくなかったのもうなずけるような気がします。この曲を1回聴いて理解するっていうのはちょっとハードル高く、聴き込むと良さが分かるスルメ曲なんだろうなと想像しています。3楽章スケルツォも印象的でした。
総じて、「気品」「気高さ」を感じる作品で、しかもラトル×ロンドン響という本場の音で楽しめたのは収穫でした。
アンコール曲(北九州国際音楽祭HPから)
- ディーリアス:歌劇「フェニモアとゲルダ」から間奏曲
さいごに
パンデミック以降、初のコンサート参戦となりました。お財布にはダメージが残りましたが、それ以上の体験ができたと、心底満足しています。しかし、なぜ北九州だけなんでしょうか??思い入れがあるんですかね??
長々と書いてしまいましたが、お読みいただきありがとうございました。
ところで、みなさんは、どうやってクラシックのコンサート情報を集めてらっしゃいますか?
自分で調べてみて、情報集めるのに一苦労でした。お知恵があればお教えいただきたいです!
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