スペイン行きたいね〜アランフエス協奏曲/組曲「イベリア」~

作品・CD紹介
https://worldheritagesite.xyz/aranjuez/
この記事は約5分で読めます。
本サイトで紹介している商品等の外部リンクには、アフィリエイト広告を利用しているものがあります

こんにちは。いりこです。

トロントの冬は曇りが多く、太陽光を切望する今日この頃です。

そんな潜在意識もあってか、ふとスペインが頭をよぎりました、行ったこともないのに。

以前、音楽旅行と題してスペインについて書いていたので、行った気になっていたのかもしれません。

この組曲はほんとに傑作で、異国の風や空気感が伝わってくるんですよね。

そして今回はもう1曲、20世紀スペインの傑作「アランフエス協奏曲」をご紹介します。

アランフエス協奏曲といえば、平野啓一郎の小説「マチネの終わりに」でギタリスト蒔野が演奏していた曲です。小説も音楽と、大人の恋愛模様が中心で読みやすかったです。こちらもぜひ。

Amazon – 平野 啓一郎/マチネの終わりに

それまでは正直、クラシックギターなんて聞いたことなかったんですが、ギターのパラパラした音色情熱的な和声とリズム感、なおかつ古典的で親しみやすいメロディに、一瞬で釘付けになったのを覚えています。

あまりこだわりがなかったので、目に入った録音を聞いていましたが、最近ふとスペイン、もといアランフエス協奏曲が頭をよぎり、他の録音も聴いてみたいとギタリストを検索してみました。

そして出会ったのがこちら▼

Amazon – パコ・デ・ルシア/ロドリーゴ:アランフエス協奏曲 ほか

Paco De Lucia パコデルシア / Concierto De Aran…
価格:1,687円(税込、送料別) (2024/2/23時点)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

このアルバムについて

作曲者:ホアキン・ロドリーゴ

https://appollonia.net/607

スペイン、バレンシア地方生まれの作曲家。ロドリーゴはギターを弾かなかったというから驚きです。幼児期に病気で失明するも、パリの音楽院で作曲などを学び、スペイン近代音楽に欠かせない作曲家。

代表作「アランフエス協奏曲」のアランフエスとはマドリード南部の都市で、そこにある王宮と広大な庭園にインスピレーションを受けて作曲されたとのことです。どおりで上品な訳です。

1991年には、スペイン国王ファン・カルロスより貴族に列せられ、「アランフエス庭園侯( Marqués de los Jardines de Aranjuez )」の爵位を授かった(Wikipedia)とのこと。

▼なお王宮と庭園は世界遺産 行ってみたいなアランフエス

ギター:パコ・デ・ルシア

http://respect-film.co.jp/pacodelucia/

スペイン、アンダルシア地方生まれのギタリストで、フラメンコ・ギター界のスーパースター

そのバックグラウンドもあってか、他の録音とは一味違う、硬く鋭い躍動感のあるタッチ。もしかすると「クラシックギター」としては正解ではないのかもしれませんが、非常に印象に残ります。

そしてなんと、この録音はライブ音源なのですが、会場には作曲者のホアキン・ロドリーゴも招待されていたとか!そんなプレッシャーの中で生まれた演奏です。

収録曲

ロドリーゴ:アランフエス協奏曲

第1楽章、
かなり印象的なイントロ。めちゃくちゃかっこいい。
イントロはギターソロで、フラメンコ的なリズムを刻みます。

この曲の面白いところは、ギターという情熱的な音色で鋭いリズムが響く中、全体的に上品で、宮廷の舞踏会のような優雅さを持ち合わせている点だと思います、3拍子だし。

しかし、第2主題前からのギター。エキゾチックな音階をスパッと差し込んだり、第2主題を歌ったり。ギターの単音ってかっこいいですよね。どうしてもポップシーンだと、コードで伴奏しているイメージがありますけれども。

何といっても印象的なのが、曲の半分を占める第2楽章。
「哀愁」以外の言葉で形容できない。逆に、「哀愁」てどんな意味?と聞かれたら、このメロディを聴かせたらいい。

中盤のギターソロで掻き鳴らすところ、寂寞が一気にはじけてハチャメチャにかっこいい。

なぜかロ長調で始まる第3楽章

それもまた上品さを醸し出していて素敵ですが、すぐさまオーケストラにニ長調に訂正されます。急にロ長調で始めるギター、茶目っ気があります笑。

3拍子と2拍子を行き来する複雑な作りですが、舞踏的なテンポで明るくシンプルなメロディが並ぶ幸せな時間です。古典というかバロック的な音階が特徴的。

アルベニス:組曲「イベリア」より

そしてこのアルバム、アルベニスの「イベリア」のギター演奏も収録されています!これが胸アツ!!

ホセ・マリア・バンデラとフアン・マヌエル・カニサレスと、3人で演奏されています。

スペイン情緒を称えるこの曲、なんとギターとの相性がいいこと。非常に愛を感じる編曲です。

6.トゥリアーナ(Triana, 第2巻)
タイトルは、セビリヤにあるジプシーの居住地。
舞踏色が強い3拍子。軽やかな主題と扇情的な主題が交互に現れる、色彩豊かな曲です。中間部では細かい音符が盛りだくさん、魅力的な旋律に終始引っ張られ華やかです。

7.エル・アルバイシン(El Albaicin, 第3巻)
タイトルは、古都グラナダの地区。
少ない音と独特のリズムで作られる緊張感。
中間部のユニゾンがなんとも言えない哀愁を醸し出しています。ラヴェルの道化師の朝の歌みたいな。
クライマックスはスペイン的な旋律で盛り上がり、かと思えばユニゾンで物悲しい旋律を歌い、最後は力強いフィナーレに突っ走ります。

2.港(El Puerto, 第1巻)
踊り姿が目に浮かぶ「スペイン!」て感じの曲。
港で踊る足音や、コロコロ歌う歌声が聞こえてくるほどのリズミカルさです。

▼ピアノ版の原曲についての記事はこちら

コメント