こんにちは。いりこです。
私はHIV感染が分かっていますが、現在は体調は落ち着いています。
体調が落ち着いているといっても、それは「生きるか死ぬか」という大きな視点でみたときに、「今すぐ死ぬことはない」といったレベルのお話。
実際には小さな体調不良がいくつも起こりました。
口内炎、ヘルペス
一番に思いつくのが、口内炎ができやすくなりました。2か月に1回くらいは出てきます。しかも2週間近く治りません。
ここ2年、人生の4分の1を口内炎と歩んできたことになります。んなあほな泣。
さらには、何年かぶりにヘルペスが増えてきました。
食事には気を使っていたつもりですし、よく理由が分かりませんでしたが、HIVの初期症状は口内にでることがあるそうです。口の渇きや、ひどくなるとカビ(カンジダ)なども出てくるようです。
皮膚のかゆみ、赤み
もともと皮膚が強い方ではありませんでしたが、どうにもこうにも全身がかゆく、また顔の赤みはどうしてもなやみでした。ちょうどマスクの時期ともかぶりましたし、ほんとに生きづらい生活でした。
皮膚科に行っても理由が分からず、途方に暮れていたところです。
皮膚科の先生に言われた「脂漏性皮膚炎」も、免疫の低下により起こりやすくなるそうです。
胃腸、肛門
痔が、人生で初めてできました。恥ずかしさをこらえて受診した肛門科でもらった薬を服用してもなかなか治らず、先生も「なんでかねえ」と言われていました。HIVとの関連は分かりませんが、私の痔は「外傷」、傷の治りが遅いのも免疫低下と関係があるのではと、今となっては思います。
一度、ものすごく肛門が腫れ、歩くのも、寝てるのもつらいことがありました、、、
耳掃除で耳が腫れる
そんなことある?
今まで2●年間耳掃除してきて、いまさらそんなことある?
「耳掃除のし過ぎです」の一点張りで、耳鼻科の先生には押され負けました。しかしほっといても治りが遅く、簡単に再発するようになりましたので、免疫のせいにして心を落ち着かせています。
そして治りが遅い!
すべてに関連して、治りが遅い!体の不調を感じながら生活するのは、意外と精神的ダメージが大きく、あと普通に痛みを抱えながら生活するのは苦痛でした。
それぞれの診療科の先生に「なんで治らないんだろう」と言われると、結構凹むものです。
「免疫を高めよう」と言われても、食事・睡眠をしっかりとろうとしか言われないからです。そんなこととっくにやってるのにもかかわらず。。。
操作しづらい体ー諦観と愛着
どうにもQOLがダダ下がりで、医療費もかさみ、薬漬けになり、痛みにも襲われながら、「なんて操作しづらい体なんだろう」と落ち込んでしまうことも多々ありました。
HIV陽性を知ったときも、「どうしてこんな確率のくじを引いちゃうのだろう」と思いましたが、一方でこれまでの体の不調の原因が突き止められたように感じ、ある種の安心感が生まれたのを覚えています。
免疫値が回復したとしても、すぐに体調が万全になるわけではありません。ただ、自分の体にやさしい生活を送るという意識の醸成には一役買ってくれたと考えるようにしています。また、手がかかる子ほど愛着が湧くもんなんだなあと実感しています。体は乗り換えられるものじゃないですし。
これからも、頑張って治療を続け、自分の体に無理をさせ過ぎない生き方を模索していきたいと思います。
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