こんにちは。いりこです。
現在、ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード(一般カード)では、最大6万ヒルトン・オナーズ・ポイントを獲得できる新規入会キャンペーンが開催されています。
最近では、マリオット・ボンヴォイ・アメックスの特典変更(=改悪)をきっかけに、代替となるホテル系クレジットカードを探している方も多いのではないでしょうか?そうした流れの中で、新規入会キャンペーン開催中のヒルトンアメックスは検討対象として名前が挙がりやすい1枚です。
本記事では、以下の3点に分けて整理していきたいと思います。
- ヒルトンアメックス新規入会キャンペーンの内容
- ヒルトンアメックス(一般カード)の魅力・特典
- 今回のキャンペーンに参加すべきかどうか
【開催中】ヒルトンアメックス新規入会キャンペーンの内容(~2026年2月4日)
- キャンペーン期間:2026年2月4日申し込み分まで
- 対象カード:ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード(一般カード)
※年会費66,000円(税込)のプレミアムカードは対象外 - 獲得ポイント数&条件:
| 利用額(入会後3ヶ月以内) | 獲得ポイント |
| 30万円以上 | 10,000 ポイント |
| 80万円以上 | 20,000 ポイント |
| 125万円以上 | 25,000 ポイント |
| 125万円利用の通常ポイント | 25,000 ポイント |
獲得ポイントの考え方
入会後3ヶ月以内の利用額に応じたボーナスポイントに加えて、通常利用分ポイント(還元率2%)が加算され、合計で最大6万ポイントを獲得できます。
ただし、現実的なのは3か月で30万円決済、年末年始の入用で80万円決済あたりでしょうか。その場合の獲得ポイントは、
- 30万円決済:16,000 ポイント(ボーナス 10,000ポイント + 通常決済 6,000ポイント)
- 80万円決済:36,000 ポイント(ボーナス 20,000ポイント + 通常決済 16,000ポイント)
6万ポイントを獲得できれば、国内外のヒルトン系列ホテルでの宿泊費を大きく抑えることが可能です。入会初年度からキャンペーンの恩恵を実感しやすい点が、今回のキャンペーンの大きな特徴と言えます。
ヒルトンアメックス(一般カード)の特典と基本スペック
キャンペーンの価値を正しく判断するには、カード本来の魅力・特典を理解しておくことが重要です!
基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年会費 | 16,500円(税込) |
| 家族カード | 1枚目無料 |
| 通常還元率 | 2%(100円=2pt) |
| ヒルトン利用時 | 3%(100円=3pt) |
| ステータス | ヒルトン・オナーズ ゴールドステータス自動付与 |
| ウィークエンド無料宿泊特典 | 年間150万円決済で、 年会費更新時1泊分付与(週末限定) |
ヒルトン・オナーズ ゴールドステータスが自動付与
ヒルトンアメックス(一般カード)の最大の特徴は、カードを発行するだけで「ヒルトン・オナーズ ゴールドステータス」が自動付与される点です。
ゴールドステータスの主な特典
- 朝食2名分無料(日本国内を含む多くのヒルトン系列ホテルで対象)
- 客室アップグレード(空室状況次第/スイートは対象外)
- リゾート料金免除(ポイント宿泊・無料宿泊特典利用時も対象)
特に朝食無料は、1回の宿泊で数千円以上の価値になることも多く、年1回以上ヒルトン系列ホテルに宿泊する可能性があれば、年会費の回収は比較的容易です。
客室アップグレードは過度な期待はできませんが、アップグレードの権利は与えられます。
補足:ヒルトンは新たに「ダイヤモンド・リザーブ」を導入しましたが、既存のゴールドステータス特典(朝食無料など)に変更はないと公表されています。
年間150万円決済で「ウィークエンド無料宿泊特典」
なんといっても、ヒルトンアメックス(一般カード)では、年間150万円のカード利用を達成すると、ウィークエンド無料宿泊特典(1泊)が付与されます。
- 利用可能日:金・土・日
- 対象:ウォルドーフ・アストリア大阪を含む、ほぼ全ヒルトン系列が対象
ヒルトン系列は、安くても1泊2万円以上はしますので、それだけで年会費16,500円の元をとることができます。新規入会キャンペーンで獲得したポイントと組み合わせることで、初年度から高いリターンが期待できます。
見逃せない優待:HPCJ(ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパン)とは
ヒルトンアメックスを保有していると、付帯特典の一つとして「HPCJ(ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパン)」の優待が受けられます。通常年会費25,000円のところ、ヒルトンアメックスカードの保有者は年会費の優待を受けられます。
HPCJは、日本国内(+韓国1カ所)で利用できる、ヒルトン独自の有料プログラムです。
| 項目 | ヒルトン・オナーズ アメックス・カード | ヒルトン・オナーズ アメックス・プレミアム・カード |
|---|---|---|
| 年会費 | 初年度1万円、次年度以降1万円 | 初年度無料*、次年度以降1万円 |
| 割引券 | 1万円(5,000円×2枚) 宿泊やレストランで利用可能 | 1万円(5,000円×2枚) 宿泊やレストランで利用可能 *初年度年会費無料のため対象外 |
| ほかの特典 | HPCJ会員限定割引プランで25%OFF レストランが最大20%OFF | HPCJ会員限定割引プランで25%OFF レストランが最大20%OFF |
HPCJの優待は、毎年1万円分の割引券が付与されるため、実質的に年会費1万円分の元を簡単に取ることができます。さらに宿泊料金やレストラン利用時の割引特典もあり、ヒルトン系列ホテルに宿泊する方にとって非常にコストパフォーマンスの高い特典です。
ヒルトンアメックス一般カードの年会費16,500円は、このHPCJの優待(実質無料)と、ゴールドステータスによる朝食無料特典を活用することで、さらに容易に回収を見込むことができます。
今回の新規入会キャンペーンに参加すべきか?判断の目安
キャンペーンが魅力的であっても、カードの特性が利用スタイルに合っていなければ十分な価値を得られません。以下の観点から判断するのが合理的です。
ヒルトンアメックスがおすすめできる人
- ヒルトン系列ホテルに年1回以上宿泊する可能性がある
- 朝食無料やアップグレードなど、宿泊体験の向上を重視したい
- 年間150万円前後のカード決済が可能(無料宿泊特典を狙える)
- 獲得ポイントを実際の宿泊で使う予定がある
- (新規入会キャンペーン)入会後3ヶ月以内に125万円の決済が見込める
これらに当てはまる場合、新規入会キャンペーン開催中の今は、特に検討価値が高いタイミングと言えます。
なぜ「今」キャンペーンを逃すべきではないのか – 過去のキャンペーンはより豪華だった?
以前のキャンペーンでは、ヒルトンアメックスプレミアムカード(年会費66,000円)で無料宿泊特典が2泊分付与され、さらに10万5,000ポイントが付与されるなど、非常に強力な内容でした。
ここ1年ほどのキャンペーンはポイント獲得が中心となっており、また、プレミアムカードは前回も今回もキャンペーンの対象外となっています。
また、直近の一般カードのキャンペーンと比較しても、今回は決済額(125万円)は下がったものの、獲得ポイントも下がっています(前回は150万円決済で9万ポイント)。
そして、特典内容が徐々に落ち着いている背景には、市場の変化と改悪の懸念がつきまといます。
- 他社ホテルの動向: マリオットボンヴォイアメックスカードが大幅な改悪を実施しましたが、その改悪前の2年以上、新規入会キャンペーンが行われていませんでした。この前例から、ヒルトンアメックスプレミアムカードに関しても、キャンペーンがない状況が続くことで将来的な改悪を心配する声があります。
- ヒルトンのステータス制度変更: ヒルトンは2026年1月以降に最上位ステータス「ダイヤモンド・リザーブ」を新設するステータス制度変更を発表しています。結果としては、ヒルトンアメックス一般カードを保有するだけで得られるゴールドステータスの特典(朝食無料など)に変更がないことが公式に発表されました。
ヒルトンアメックスがおすすめできない人
- 年間のカード決済額が150万円より少ない
- 航空会社のマイルを貯めたい人
- ヒルトン系列ホテルをほとんど利用しない、無料宿泊や朝食特典を使う予定がない
このカードの最大の魅力である無料宿泊特典は、前年150万円決済が条件となっていますので、この条件達成が見込めない場合は、新規入会キャンペーンでポイントを獲得できても、カード特典を十分に活かしきれない可能性があります。
また、マリオットボンヴォイアメックスは、航空会社のマイルへの還元率が高く、脅威の1.25%を狙うこともできていました。
しかし、ヒルトンアメックスの場合、マイル還元率は0.2%程度になってしまいます。「ポイントはホテル宿泊に当てる」という使い方でなければ、損だと感じることでしょう。
代替おすすめのクレカ4選
「特典が充実しているとはいえ、年会費16,500円がネック」
「ホテルステイよりも、日常のポイントや航空会社のマイルを貯めたい」
そんな人には、下記の年会費実質無料のゴールドカードや、航空会社のお得なクレジットカードがおすすめです!
| カード名 | 年会費(税込) | 主な特徴 | こんな人におすすめ | 詳細 |
|---|---|---|---|---|
| 三井住友カード ゴールドNL | 実質無料(年会費無料のノーマルカードからの招待/年間100万円利用で翌年以降永年無料) | コンビニ・マックなど特定店舗で高還元(7%~) 年100万円利用で1万ポイント+年会費無料 | 日常の支払いでがっつりポイントを貯めたい人。 「お得な1枚」が欲しい人。 | 公式サイト |
| エポスゴールドカード | 実質無料(年会費無料のノーマルカードからの招待/年間50万円利用で翌年以降永年無料) | 選べるポイントアップショップで最大2倍。 海外旅行保険も充実、旅行好きと相性◎。 | 日常の支払いでがっつりポイントを貯めたい人。 「お得な1枚」が欲しい人。 | 最短即日発行!エポスカード |
| JAL CLUB ESTカード | 7,700円~ (初年度2,200円~) | JALカード屈指!年会費以上の特典を簡単に獲得できるカード 20歳~29歳のみ申し込み可能 | 「ANAじゃなくてJAL派」の20代 上質なサービスやステータスにこだわりたい人。 | 詳細を見る |
| ANA JCB CARD FIRST | 無料(5年間のみ保有可能) | ANAカード唯一の年会費無料カード! 18歳~29歳のみ申し込み可能 | 「JALじゃなくてANA派」の20代 マイルを少しずつ貯めたい人向けの入門カード | 詳細を見る |
参考:他のホテル系カードとの比較視点
近年、ホテル系クレジットカードでは特典条件の変更が相次いでいます。
大きな話題となったマリオットボンヴォイアメックスの変更内容については、以下の記事で整理しています。
▼マリオット・ボンヴォイ・アメックス改悪についての解説
【大改悪】マリオット・ボンヴォイ・アメックス 年会費8万円超へ!代替カードは?
【損しない退会タイミングは?】マリオット・アメックス 年会費と無料宿泊特典の仕組みをわかりやすく解説
その点、ヒルトンアメックス(一般カード)は、年会費が比較的低く、特典設計がシンプルで、ゴールドステータス自動付与という明確な価値があるため、新規入会キャンペーンをきっかかに検討しやすいホテル系カードの一つです。
まとめ:新規入会キャンペーン開催中の今、条件が合えば有力な選択肢
ヒルトンアメックス(一般カード)は、新規入会キャンペーン開催中という条件下では特に注目度の高いクレジットカードです。
一方で、ヒルトン系列ホテルを利用する前提がない場合には、キャンペーンの恩恵を十分に活かせないケースもあります。現在のキャンペーン内容と自身の利用スタイルを照らし合わせ、「今、このタイミングで参加する意味があるか」という視点で判断することが重要と言えるでしょう。
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