【2025.3.30】ロン=ティボー国際コンクール ピアノ2025 ファイナル/最終結果

ピアノコンクール
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こんにちは。いりこです。

3月25日(火)から、フランス・パリでロン=ティボー国際コンクールが開催されます。

2025年は大コンクールイヤー!
こちらの記事でまとめた15のコンクールのうち7つが開催されます。そして10月には最高峰ショパン国際コンクールも控えます。

今月はすでにドイツ・ライプツィヒのバッハ国際コンクールを聴きましたが、早くも2つ目のコンクールです。

いよいよ5名に絞られたファイナル、本命のエリック・グオショパンヘ短調。日本勢からは神原 雅治さんが進出、ブラームス1番を演奏!

あと3人はなんと17歳!!!KIM Saehyun(ラフマニノフ3番)、LEE Hyo(プロコフィエフ3番)MA Tiankun(ベートーヴェン4番)と続きます。

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ロン=ティボー国際コンクール 概要

【公式HP】(フランス語・英語)https://www.long-thibaud.org/en/
【公式YouTube】https://www.youtube.com/@fondationlong-thibaud43

1943年にピアニストのマルグリット・ロンとヴァイオリニストのジャック・ティボーによって創設され、世界中の若手音楽家にとって重要な登竜門となっています。ピアノ部門とヴァイオリン部門を抱えており、当初は3年ごとに同時開催だったようですが、開催頻度は2年ごとになったり、両部門が別年開催になったりしています。

優勝者には第1回フランソワをはじめ、チッコリーニ、ロジェ、ブーニン、入賞者にもアレクセーエフ、コラール、ラプラント、海老 彰子、エル=バシャ、シャマユとなかなか豪華なお名前が並んでいます。2019年には三浦謙司さん、2022年には亀井聖矢さんが優勝して話題になりました。

  • 概要
    開催地:パリ(フランス)
    開催間隔:2~4年に1度(前回:2022年、次回:2025年)
    歴史:第1回1943年
  • 主な優勝者・入賞者
    優勝者:サンソン・フランソワ(1943)、アルド・チッコリーニ(1949)、パスカル・ロジェ(1971)、スタニスラフ・ブーニン(1983)、三浦 謙司(2019)、亀井 聖矢(2022)

    入賞者:ドミトリー・アレクセーエフ(1969年第2位)、ジャン=フィリップ・コラール(1969年第5位)、アンドレ・ラプラント(1973年第3位)、海老 彰子(1975年第2位)、アブデル・ラーマン・エル=バシャ(1975年第6位)、ベルトラン・シャマユ(2001年第4位)

・・・

河合楽器がスポンサーで「Shigeru Kawai」が採用されています。ピアニストを引退していたプレトニョフが、このピアノをきっかけに6年ぶりに復帰した話が有名です。

セミファイナルからは、カワイとスタインウェイの2つのピアノから選択するようになりました。

スケジュール

予選(32名):2025年3月25日(火)~ 3月27日(木)

セミファイナル(10名):2025年3月28日(金)

ファイナル(5名):
2025年3月30日(日)14:00(日本時間21:00) 結果発表 20:00(翌 3:00)

プログラム

ファイナル(5名)

Each finalist will choose to play one out of 8 concerto options accompanied by The Orchestra of the Republican Guard:
/ファイナリストはギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団の伴奏により、以下の協奏曲8つから1つ選んで演奏

Rachmaninov – Concerto n° 3
/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
Brahms – Concerto n° 1
/ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
Ravel – Concerto in G
/ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
Prokofiev – Concerto n° 3
/プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番
Tchaïkovsky – Concerto n° 1
/チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
Beethoven – Concerto n° 4
/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
Chopin – Concerto n° 2
/ショパン:ピアノ協奏曲第2番
Saint-Saëns – Concerto n° 2
/サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番
Mozart – Concerto in C minor  K.491
/モーツァルト:ピアノ協奏曲 ハ短調 K.491

選択肢は、作曲家につき1つずつ、比較的メジャーどころが並びます。
共和国親衛隊(Garde républicaine)と、軍楽隊というだけあって制服がおしゃれです。

3月30日(日)14:00(日本時間21:00)

KAMBARA Masaharu (Japan, 21 ans) ※第1ラウンド[3.25] ※第2ラウンド[3.28]
BRAHMS: Concerto n°1, Op.15
/ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 Op.15
(ピアノ:カワイ)

ファイナルはずいぶんと音質がいい!笑
神原さんは律儀にというか、カワイを弾いていますね。丸み深みがありながら音がポーンと飛んできそうなピアノです。
そして神原さん、セミファイナルから1番手を務めていますが、ここでも見事に弾き切りました。正直、こんなにアツい音色を出すピアニストだと想像していませんでした。といっても超難曲なので余裕がない箇所もありましたが、全く破綻はなく、2楽章の情景もステキ。観客の反応も上々でした。

GUO Eric (Canada, 22 ans) ※第1ラウンド[3.27] ※第2ラウンド[3.28]
CHOPIN: Concerto n°2
/ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21

さて、大本命。バチバチに10月のショパンコンクールを意識してるのかな。
もちろん素晴らしかったですが、ソロほどの感動はなかったかも。ぽろぽろと気が散る箇所が散見されました。期待しすぎていただけだと思いますが。

KIM Saehyun (South Korea, 17 ans) ※第1ラウンド[3.27] ※第2ラウンド[3.28]
RACHMANINOV: Concerto n°3, Op.30
/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30

17歳トリオの一角。いやはや、ソロはそこまでマークしてなかったのですが、このコンチェルトは大したものです。この曲に関しては破綻なくまとめるだけでも、ひょっとしたら音を全部拾うだけでも重労働だと思いますが、弱音や和音の処理も行き届いている、かつ流れにのってエネルギーに満ちた瑞々しい演奏でした。
終盤、少し走り気味になったり統制が効かなくなったのが気になったくらい。

LEE Hyo (South Korea, 17 ans) ※第1ラウンド[3.27] ※第2ラウンド[3.28]
PROKOFIEV: Concerto n°3, Op.26
/プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op.26

筆者が推し始めているこの方、なんと前回同率優勝のヒュク・リさんの弟さんだそうで、兄弟そろってファイナルの舞台。
こちらも超難曲、プロコフィエフ。ん-、本当に大変よく弾けているのですが、この方もソロの方が感動が大きかったですかね。オケとのアンサンブルが難しい曲なのは愛嬌として、単音で奇抜な音が多い曲なので、一つ一つのミスが響きやすい。

MA Tiankun (China, 17 ans) ※第1ラウンド[3.26] ※第2ラウンド[3.28]
BEETHOVEN: Concerto n°4, Op.58
/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58

大曲が続いて、なんとも染み渡るこの序奏。この方はソロから落ち着いてますね。自分の手持ちの才能をしっかり理解し、それを最大限に輝かせるような。圧倒的ではないですが、好感が持てるピアニストです。

ファイナル/大会 まとめ

1週間お疲れさまでしたm(_ _)m

休みが一日だけというコンパクトなスケジュールで、(更新は遅れていますが)ついていきやすかったです。

ファイナルは全員22歳以下、3人が17歳という、まさに若手の登竜門的といった様相。ですが大器を予感させるピアニストばかりでしたね。特に協奏曲は全員よかったです。が、誰かが飛び抜けてよかったという印象はなく、混戦模様。

最終結果

最終順位
1位:KIM Saehyun (South Korea, 17 ans)
2位:該当なし
3位:LEE Hyo (South Korea, 17 ans)
4位:MA Tiankun (China, 17 ans)KAMBARA Masaharu (Japan, 21 ans)
5位:GUO Eric (Canada, 22 ans)

賞金
1位:35,000ユーロ(約568万円)
2位:20,000ユーロ(約324万円)
3位:12,000ユーロ(約194万円)
4位:8,000ユーロ(約129万円)
5位:6,000ユーロ(約97万円)

1位はKIM Saehyunさんが獲得。そうですか。まあ協奏曲は1番よかったですし、ファイナルまで来たということはソロも評価されていたのでしょう。しかし、わざわざ「2位なし」にしするるほど圧倒的だったのか。素晴らしいピアニストには変わりありませんが!

2位なしの、3位はLEE Hyoさん。お兄さんからの連続優勝はなりませんでしたが、今回初めて聴いたピアニストの中では一番印象に残っています。大本命エリック・グオの直後でも存在感を放った第1ラウンド[3.27]、そしてプロデュース能力も光った第2ラウンド[3.28]。協奏曲はもっと経験を積んだときに聴いてみたいですね。

4位は同率で、MA Tiankun神原 雅治さんが受賞。MAさんなんかはもう1つ順位上でもよかったくらい、印象に残っています。神原さんも終始安定しており大健闘!

5位にようやくGUO Eric。名前を呼ばれたとき本人も残念がっていましたが、ソロはずっとトップクラスだったと思うので、確かに低すぎる気もします。この借り(?)は10月のショパンコンクールで、ということで。

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