こんにちは。いりこです。
ようやく!ANAの国際線燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)が下がります!!!対象は2026年9月1日〜10月31日の発券分で、欧米路線は片道55,000円。いまの65,000円より10,000円安くなります(ANA 2026年8月12日発表)。
4月・6月と値上げの記事が続いたので、値下げを書くのは久しぶり。前の2回と向きが逆で、急いで8月中に発券すると高いほうの額で確定します。
結論:発券は9月1日以降が安い
- ANA国際線の燃油サーチャージが9月1日〜10月31日発券分から全6エリアで引き下げ
- 欧米は片道65,000円から55,000円へ、往復なら20,000円の差
- 基準は搭乗日ではなく発券日
- 8月31日までに発券すると高いほうの額が適用される
- JALの9〜10月発券分は2026年8月13日時点で未発表
ANAはいくら下がる?路線別の新旧比較
ANA公式サイトに載っている適用額を、現行(7〜8月発券分)と並べたのが下の表です。日本発の1旅客1区間・片道あたりの金額になります。
| 路線(日本発・片道) | 現行 7/1〜8/31発券 | 新額 9/1〜10/31発券 | 差額 (片道) |
|---|---|---|---|
| 欧州・北米(ハワイ除く)・中東・オセアニア | 65,000円 | 55,000円 | −10,000円 |
| ハワイ・インド・インドネシア | 40,400円 | 35,800円 | −4,600円 |
| タイ・シンガポール・マレーシア・ミャンマー・カンボジア | 33,500円 | 27,300円 | −6,200円 |
| ベトナム・グアム・フィリピン・パラオ・モンゴル | 22,500円 | 19,300円 | −3,200円 |
| 東アジア(韓国を除く) | 15,400円 | 14,300円 | −1,100円 |
| 韓国・ロシア(ウラジオストク) | 7,400円 | 6,500円 | −900円 |
下げ幅がいちばん大きいのは欧米線で、片道10,000円・往復20,000円。率にすると15.4%安くなります。ハワイも往復で9,200円下がるので、家族4人のハワイ旅行なら36,800円の差。ちょっとした宿泊代です。
ソウルや台北のような近距離線は下げ幅が1,000円前後にとどまります。恩恵が大きいのは長距離路線です。
「発券日」基準なので8月中に急ぐと損をする
サーチャージの額を決めるのは搭乗日ではなく発券日です。同じ便に乗る人でも、いつ買ったかで金額が変わります。
- 8月31日までに発券 → 現行額(欧米は片道65,000円)
- 9月1日以降に発券 → 新額(欧米は片道55,000円)
年末年始やクリスマスに飛ぶ航空券でも、8月中に発券してしまえば高いほうの額で確定します。過去2回の値上げとは動く向きが真逆です。
もう1つ、8月中に発券してしまった場合の逃げ道があります。ANAは「航空券を変更しない場合、差額調整は行いません」としつつ、未使用の航空券を変更したときは、変更を行う日に適用される額との差額調整を行うと明記しています。日付の変更や、旅程の変わらない便名変更も対象。9月以降に日付を動かせば、サーチャージは安いほうに調整されます。ただし一部でも搭乗済みの航空券は対象外で、運賃側の変更手数料・差額は別途かかります。
ただし「待てば必ず得」とも言い切れません。航空券は運賃そのものが日々動きますし、人気路線の安い席は先に売り切れます。欧米往復で浮くのは20,000円。運賃が20,000円以上上がってしまえば、待った意味はなくなります。
なぜ下がった?ーーージェット燃料価格が急落したから
燃油サーチャージは、シンガポールケロシンの市場価格の2か月平均を、同じ期間の為替の平均で円換算した金額をもとに決まります。9〜10月発券分のもとになったのは2026年6月1日〜7月31日の市況です。
比較として、7〜8月発券分の算定期間(4〜5月)は1バレル=178.21ドル、為替は1ドル=158.85円で、円換算28,308円という過去最高水準でした(JAL公式リリース 2026年6月12日)。その反動が今回の引き下げにつながっています。
報道によると、6〜7月の平均は本来なら1バレル21,000円台の区分に当たる水準でした(トラベル Watch 2026年8月12日)。実際に適用されたのは、そのひとつ下の20,000円台の区分です。
1段階下がった理由が政府の補助です。ANAは公式サイトで「中東情勢を踏まえた日本政府による緊急的激変緩和措置による航空機燃料への補助の効果を踏まえ、2026年9月1日から2026年10月31日ご購入分については運賃額を軽減しております」と説明しています。本来の基準より1段階低い額が適用されているということ。裏を返せば、この補助がなくなれば燃料価格が横ばいでも上がる余地があるわけです。
燃料価格の背景にあるのは、やはり中東情勢です。運航状況そのものが動いた時期の記録は、中東エアライン運航状況まとめ(2026年4月)にまとめています。
JALはどうなる?(2026年8月13日時点)
JALの9〜10月発券分は、2026年8月13日時点でまだ発表されていません。
JALは7〜8月発券分のリリース(2026年6月12日)で「2026年9月以降発券分の燃油特別付加運賃については、2026年8月にご案内予定です」と予告しています。8月中の発表が見込まれる、という段階です。
現行の7〜8月発券分は、JALも欧米路線が片道65,000円でANAと同額です。ただし両社は金額を決める基準テーブルがそもそも別物で、同じ7〜8月発券分でもタイ・シンガポール線はANAが33,500円、JALが35,000円と1,500円ずれています。路線のくくり方も違い、JALはハワイをインドネシア・インド・スリランカと同じ区分に置いています。ANAと同額になるとは限らない、というのはそういう意味です。発表を確認したうえで、この記事に追記します。
JAL便で予約を考えている方は、JAL公式「国際線 燃油特別付加運賃」を直接ご確認ください。
そもそもサーチャージを払わずに済む方法
値下げしたとはいえ、欧米往復11万円は大きな出費です。そもそもサーチャージがかからない買い方もあります。
①サーチャージ¥0の「提携発券」を使う
JALマイルで「JMB提携航空会社特典航空券」を発券すると、提携先によっては燃油サーチャージが0円になります。本命はアラスカ航空発券のホノルル線で、片道23,000マイル前後から。対象6社と必要マイル数はこちらにまとめました。
👉 【値上げ回避】燃油サーチャージなしで使えるJAL提携航空会社まとめ|ハワイは23,000マイルから
②マイルを貯めてサーチャージ分を相殺する
日常の決済でマイルを貯めて、サーチャージ分を実質的に取り返す王道もあります。JAL派・ANA派それぞれ、20代なら年会費以上のリターンを取りやすいカードがあります。
- JAL派:👉 【20代の特権!】JAL CLUB ESTとは?特典・メリット・デメリットを徹底解説
- ANA派:👉 【20代の特権!】ANA JCB CARD FIRSTとは?特典・メリット・デメリットを徹底解説
ここまでの経緯(2026年の改定)
今年の燃油サーチャージは、値上げ→値上げ→値下げという動きをしています。過去2回の改定は、それぞれ当時の記事にまとめています。
- 5〜6月発券分の値上げ(欧米片道56,000円):ANA・JAL国際線燃油サーチャージ2026年5月値上げ【4月30日までの発券で回避!】
- 7〜8月発券分の再値上げ(欧米片道65,000円):【6月発券で回避】ANA・JAL燃油サーチャージ再値上げ 欧米片道6.5万円へ
よくある質問(FAQ)
Q. 「発券日」はどう判定される?
A. 実際に航空券が発券された日、つまりチケット番号が発行された日が基準です。座席を予約しただけでは発券扱いになりません。新しい額で買いたいなら、支払いと発券を9月1日以降に済ませる必要があります。
Q. 8月中に発券した分は、あとから安くなる?
A. 何もしなければ安くなりません。ANAは「航空券を変更しない場合、差額調整は行いません」としています。一方、未使用の航空券を変更した場合は、変更を行う日に適用される額との差額調整が行われます。一部でも搭乗済みの航空券は対象外。運賃側の変更手数料と運賃差額は別にかかるので、それも含めて計算してください。JALも同じ取り扱いを公表しています。
Q. 特典航空券のサーチャージも下がる?
A. 下がります。ANA運航便の特典航空券はサーチャージが別途現金で必要ですが、これも発券日基準です。9月1日以降に発券すれば新しい額が適用されます。
Q. ニュースで見る「上限額の引き上げ」とは違うもの?
A. 別ものです。燃油サーチャージには2つの階層があります。ひとつは国の認可を受けた料金表そのもので、燃料価格の水準ごとに段階的な額が並んでいます。もうひとつが、2か月ごとの燃料価格でどの段を使うかが決まる実際の適用額です。ニュースの「上限引き上げ」は前者、つまり料金表の天井を上げた話(2026年4月の改定)。今回の55,000円は後者にあたります。ANAの料金表では欧米の最高段は74,000円なので、いま払っている額はまだ天井ではありません。2026年4月の上限引き上げの経緯はこちらの記事にまとめています。
Q. JALはいくらになる?
A. 2026年8月13日時点で未発表です。JALは9月以降発券分を2026年8月中に案内する予定としています。ANAと基準テーブルが異なるため、同額になるとは限りません。
Q. 11月以降はまた上がる?
A. サーチャージは2か月ごとに見直され、11月以降発券分は10月中旬から下旬に発表される見込みです。燃料価格が落ち着けばさらに下がる可能性がある一方、政府の燃料補助が終われば上振れする余地もあります。
まとめ
- ANA国際線の燃油サーチャージは9月1日〜10月31日発券分から全エリアで引き下げ
- 欧米は片道55,000円・往復110,000円で、いまより往復20,000円安い
- 基準は発券日なので、8月中に急いで発券すると高いほうの額で確定
- 運賃や座席の残りしだいでは待たずに押さえたほうがいい場合もある
- JALの9〜10月発券分は8月13日時点で未発表
値上げのときは「今月中に発券!」と急かされる話ばかりでしたが、今回は落ち着いて9月を待つのが基本です。秋から冬の旅行やコンサート遠征を考えているなら、9月1日のカレンダーに「発券」と書き込んでおいてくださいね♪
出典・参考
日経新聞を無料で読む方法
今回のような航空・金融ニュースの一次ソース=日経新聞は、楽天証券の口座(無料)があれば0円で読めます。やり方とお得な口座開設ルートは、こちらの記事にまとめました。


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