こんにちは。いりこです。
ブルース・リウの新譜「ルナリス/LUNARIS」が8月7日発売されました!
ベートーヴェンの「月光」と「ヴァルトシュタイン」を2本の柱とし、夜の静けさから、光の差すほうへ向かうコンセプト・アルバムです。ショパンからケージまで、全17トラック。
レーベルはドイツ・グラモフォン。録音は2025年12月と2026年1月、ベルリンのテルデックス・スタジオ。国内盤は2026年8月7日発売。
ピアニスト:ブルース・リウ
彼の説明で外せないのが、2021年、第18回ショパン国際ピアノコンクールでの第1位。カナダ・モントリオール出身の中国系ピアニストで、いま世界でもっともチケットが取りにくいピアニストのひとりです。ユニバーサルミュージックによると、ストリーミングの総再生数はすでに1億回を超えているそうです。
▼2021年ショパンコンクールを振り返った記事はこちら
パリ、そしてモントリオールというフランス語圏出身の彼のデビューアルバムは、ラモー・ラヴェル・アルカンを並べた「ウェイブス〜フランス作品集」。今回はさらにさらにぐっと内側に寄せたような選曲。そこから「ヴァルトシュタイン」で光の方へ連れ出してくれます。
筆者は2023年と、それから2026年6月に実演を聴いています。2026年の公演は「ルナリス」の曲がほぼそのまま並んでいて、お披露目リサイタルさながらでした。
華やかな超絶技巧のイメージが強かったのですが、静かな音楽性や上品さが印象的。優勝から気づけば5年も経過しており、すごいスピードで進化しているなと実感した公演でした。
▼過去の公演記事はこちら
【2026.6.8】ブルース・リウ ピアノリサイタル感想 @すみだトリフォニーホール
【2023.2.18】ブルース・リウ 公演感想 @上野学園ホール(広島)
▼レーベル公式の商品ページ(ユニバーサル ミュージック)
https://www.universal-music.co.jp/bruce-liu/products/uccg-45140/
収録曲
- 1. ショパン:ノクターン 第8番 変ニ長調 Op.27-2 ★
- 2-4. ベートーヴェン:ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調 Op.27-2 「月光」 ★
- 5. ドビュッシー:夢想 ★
- 6. J.S.バッハ:前奏曲 ロ短調 BWV855a(アレクサンドル・ジロティ編)
- 7. アグネス・オベル:トッカ
- 8-11. ベートーヴェン:ピアノソナタ 第21番 ハ長調 Op.53 「ヴァルトシュタイン」 ★
- 12. モンポウ:「月の光」によるグロッサ ★
- 13. モンポウ:「月の光」による幻想曲
- 14. リゲティ:練習曲 第4番 「ファンファーレ」 (第1巻) ★
- 15-16. スクリャービン:ピアノソナタ 第4番 嬰ヘ長調 Op.30
- 17. ケージ:ドリーム
★=2026年6月8日、すみだトリフォニーホールの公演で実際に弾かれた曲。
柱は「月光」と「ヴァルトシュタイン」という2つのソナタ。
言わずと知れた「月光」はこのアルバムとのつながりが想像しやすいとして、不思議だったのが「ヴァルトシュタイン」。ハ長調で、疾走感のある1楽章から終始外向きというか、夜の曲が並ぶこの1枚で、「ヴァルトシュタイン」だけが明るいほうを向いている気がします。
なんでこの曲が入ったんだろうなと思って調べていると、イタリアでは「L’Aurora(夜明け)」という別名でも呼ばれているようです。フランス語でもまれに「L’Aurore」と呼ばれることもあるそうですが、日本語ではまず見かけない呼び名ですよね。
そしてさらにイタリア語Wikipediaで見つけたのが、「歓喜に満ちた超越感」という言葉。このアルバムのテーマ「夜、想像力、そして超越」につながっているのですかね。
バッハから現代までおよそ300年分の時間旅行。7曲目のアグネス・オベルはデンマークのシンガーソングライターという、なかなか出会う機会がない曲も収録されています。なおアナログ盤と配信版だけ、CDに入っていない2曲(レイナルド・アーンとシェーンベルクの小品)が追加されています。
▶ 30日間の無料体験でフル再生 → Amazon Music Unlimited
続きはコンサートで
この「ルナリス」の曲は、2026年6月のすみだトリフォニーホールで実際に鳴っていた音でもあります。あの繊細で上品な音色が、次の来日でまた生で聴けるのか。来日公演の最新情報は、当ブログのコンサートまとめで追いかけています。
▼今年行きたいコンサートはこちらでまとめ更新中
【2026年】おすすめ・行きたいクラシックコンサートまとめ(随時更新)
【2027年】おすすめ・行きたいクラシックコンサートまとめ(随時更新)




コメント