【2024.11.19】アンソニー・ラティノフ(ピアノ)トロントデビューコンサートに行ってきました♪ ~CHOPIN & HIS FANS~

コンサート日記
https://www.knsclassical.com/award-winning-pianist-anthony-ratinov-releases-horizons-with-kns-classical/
この記事は約4分で読めます。
本サイトで紹介している商品等の外部リンクには、アフィリエイト広告を利用しているものがあります

こんにちは。いりこです。

2024年も注目のコンクールが目白押しで、11月には浜松国際コンクールが6年振りに開催されました!

そんなコンクールを機に、当ブログで推しに推しているアメリカ出身のピアニスト、アンソニー・ラティノフが、11月19日(火)フリーコンサートにてトロントデビューするということで行って参りました!

▼TTC地下鉄オズグッド (Osgoode) 駅直結

▼失礼ながら、彼を知っていて、わざわざコンサートに足を運ぶ人がいるのかなあと思っていたら、大大大盛況で上の階から立ち見する羽目に・・・嬉しい悲鳴

アンソニー・ラティノフ(ピアノ)

アメリカ人ピアニスト、アンソニー・ラティノフ2023年ブゾーニ国際コンクール第2位を獲得、この時にファンになりました。そして2024年モントリオール国際コンクール第3位を獲得。カナダでの活躍もあって、今回のトロントデビューが実現したようです。

しかもなんと、イェール大学で化学工学と音楽をダブル専攻しているという秀才。音楽面では超名門ジュリアードでも学んでいます。

▼最近では、初のソロアルバムをリリースされています!デジタルのみ

シューベルト「さすらい人幻想曲」、プロコフィエフ「ピアノ協奏曲第3番」なんかが収録されていないのが残念ですが、バッハ多めで「イギリス組曲第2番」、コンクールでもおなじみのスクリャービン「ピアノソナタ第5番」、そして今回演奏されるアルベニス「組曲『イベリア』第4巻 第1曲『マラガ』」なんかが収録されています!

プログラム/チケット情報

2024年11月19日(火) 12:00開演 フォーシーズンズ・パフォーミングアーツセンター(トロント)

プログラム 

  • フレデリック・ショパン:即興曲第1番 変イ長調 Op.29
  • フレデリック・ショパン:即興曲第2番 嬰ヘ長調 Op.36
  • レベッカ・クラーク:行列(Cortège)
  • フレデリック・ショパン:ノクターン 変ロ長調 Op.62-1
  • アレクサンドル・スクリャービン:前奏曲 より イ短調 Op.13-2/ホ長調 Op.15-4/変ニ長調 Op.31-1
  • フレデリック・ショパン:バラード第2番 ヘ長調 Op.38
  • フレデリック・ショパン:マズルカ Op.17
  • イサーク・アルベニス:《イベリア》第4巻より「マラガ」

「ショパンと、ショパンのファンたち」というテーマで、ショパンを中心としたプログラム。

演奏の間にトークを挟んでくれるスタイルでしたが、彼のショパンに対する思いも詰まっていました。「『ショパンは過大評価という声をよく聴くけれど、むしろ過小評価だと思っている」という言葉が印象的。若かりし筆者も「ショパンばっかりでうんざり」と、サブカル色を出していた時期もありましたが、結局王道ショパンに戻ってくるんですよねぇ。これは2025年ショパンコンクールに出場してくれそう!!?

かわいらしい即興1番、2番から軽快に始まりますが、やはり彼のタッチは一音一音粒立っています。立見でピアノにより近いところで観覧できたのもラッキーでした。

流れるようなノクターンスクリャービン、ドラマチックなバラードを挟み、印象的だったのは最後の“ダンスパート”

”マズルカは酔っ払いの踊り”とのこと笑。「僕じゃなくてポーランドの友人が言ってたんだよ!」と弁明していましたが笑、不規則な3拍子は本当に演奏者によって印象が変わりますし、飛んだり跳ねたりする魅惑的な舞踏曲です。

最後はアルベニス。ショパンはスペインのマヨルカ島に滞在していたことがありますが、「ショパンがスペイン文化に影響を受け、スペイン出身のアルベニスがショパンから影響を受けている」そんなつながりを感じるのだそう。「マラガ」はマラゲーニャという舞曲を生んだ町の名前です。

▼とにかくお辞儀が深ーいラティノフ青年

さいごに

長々と書いてしまいましたが、お読みいただきありがとうございました。昨年11月のコンサートを、年をまたいで記事に起こすという体たらくぶり(笑)

実際に生演奏を聴いてみて、やはり第一線で活躍するポテンシャルは秘めたピアニストだと思います。

そして調べてみたら、先日の全米ショパン・ピアノコンクール in マイアミので第2位を受賞されていました。上位2名が予備予選免除で本大会に直接出場できる大会だったのですが、2023年ブゾーニ国際コンクール2位ですでに本大会の出場権は獲得していたんではないかと思います。

今回のショパンプログラムにショパンコンクールinマイアミ、、、これは2025年本大会への意気込みと捉えていいんでしょうかね、ラティノフ先生!?

コメント

タイトルとURLをコピーしました