こんにちは。いりこです。
近年注目度が爆上がりしている国際ピアノコンクールが、我らが日本、浜松で行われます。
モントリオール国際音楽コンクール、ゲザ・アンダ国際ピアノコンクールに続いて、早くも今年3つ目のコンクール!目白押しです。来年に控えるショパン国際の予選免除が与えられる重要な大会です。
浜松国際ピアノコンクール概要
公式HP(日本語・英語):https://www.hipic.jp/
公式YouTube:https://www.youtube.com/user/HIPICofficial
開催地:浜松市(静岡県)
開催期:2024年11月9日(土)~ 11月24日(日)
我らがニッポンで行われている国際コンクール。こちらで紹介しているコンクールと比べると格段に歴史が浅いのですが、ブレハッチ、チョ・ソンジンと、ショパン国際コンクール覇者を輩出するなど、すでに優勝・入賞者たちの活躍が目覚ましい大注目のコンクールです。
恩田陸さんの小説「蜜蜂と遠雷」のモチーフにもなった大会であるほか、上位2名はショパン国際コンクール本大会へ直接駒を進めることができる(ビデオ審査・予備予選が免除される)ことからも、今大会が重要視されていることが分かります。
注目のコンテスタント
スケジュール
第1次予選(名):2024年11月9日(土)~ 13日(水)
第2次予選(名):2024年11月15日(金)~ 17日(日)
第3次予選(名):2024年11月19日(火)~ 20日(水)
本選(名):2024年11月23日(土)~ 24日(日)
2週間に及ぶ長丁場です。
各日の個別記事
浜松国際ピアノコンクール要項抜粋
出場資格:1992年5月30日~生まれ(~32歳)
レパートリー
第1次予選(名)
練習曲1作品以上を含む自由な選択(出版されている作品に限る。)により演奏時間20分以内で演奏する。
第2次予選(名)
(1) と (2) を演奏する。演奏時間は合計40分以内とし、演奏順は任意とする。
(1) 下記の古典派作品、ロマン派作品、近・現代作品より、2つ以上の異なる時代区分から、2作品以上(出版されている作品に限る)を選択し演奏する。ただし、第1次予選で演奏する曲は除外する。
古典派 | ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン |
---|---|
ロマン派 | シューベルト、メンデルスゾーン、ショパン、シューマン、リスト、フランク、ブラームス、サン=サーンス、チャイコフスキー、グリーグ |
近・現代 | フォーレ、ドビュッシー、スクリャービン、ラフマニノフ、シェーンベルク、ラヴェル、バルトーク、プーランク、メシアン、ヴェーベルン、ベルク、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、シマノフスキ、武満徹、三善晃、間宮芳生、矢代秋雄 |
(2) 第12回浜松国際ピアノコンクールのために作曲された日本人作曲家(猿谷紀郎氏)による新作品(5~7分程度)。新作品の楽譜はコンクールの3ヶ月前に予備審査を通過した者に送付する。なお、コンクール前にこの新作品を公開演奏することを禁じる。
第3次予選(名)
(1) と (2) を演奏する。演奏時間は合計70分以内とし、(1)(2)の演奏順は任意とする。なお、第2次予選の結果発表後に、楽譜の提出を求めることがある
(1) 室内楽
下記のa.かb.のいずれか1曲を選択し、事務局が指定する弦楽器奏者と協演する。楽譜はベーレンライター版を使用し、繰り返しは省略する。
モーツァルト | a.ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 K.478 |
---|---|
b.ピアノ四重奏曲 第2番 変ホ長調 K.493 |
(2) 自由な選択によるソロリサイタル
ただし、第1次予選、第2次予選で演奏する曲は除外する。
本選(名)
オーケストラ:東京交響楽団/指揮:高関 健
下記のピアノ協奏曲のうち1曲を選択し、東京交響楽団と協演する。
ベートーヴェン | 協奏曲 第1番 ハ長調 op.15 協奏曲 第2番 変ロ長調 op.19 協奏曲 第3番 ハ短調 op.37 協奏曲 第4番 ト長調 op.58 協奏曲 第5番 変ホ長調「皇帝」op.73 |
---|---|
ショパン | 協奏曲 第1番 ホ短調 op.11 協奏曲 第2番 へ短調 op.21 |
シューマン | 協奏曲 イ短調 op.54 |
リスト | 協奏曲 第1番 変ホ長調 S.124 協奏曲 第2番 イ長調 S.125 |
ブラームス | 協奏曲 第1番 ニ短調 op.15 協奏曲 第2番 変ロ長調 op.83 |
サン=サーンス | 協奏曲 第2番 ト短調 op.22 協奏曲 第4番 ハ短調 op.44 協奏曲 第5番 へ長調「エジプト風」op.103 |
チャイコフスキー | 協奏曲 第1番 変ロ短調 op.23 |
ラフマニノフ | 協奏曲 第1番 嬰へ短調 op.1(改訂版) 協奏曲 第2番 ハ短調 op.18 協奏曲 第3番 ニ短調 op.30 パガニーニの主題による狂詩曲 op.43 |
ラヴェル | 協奏曲 ト長調 左手のための協奏曲 |
バルトーク | 協奏曲 第1番 協奏曲 第3番 |
プロコフィエフ | 協奏曲 第2番 ト短調 op.16 協奏曲 第3番 ハ長調 op.26 |
グリーグ | 協奏曲 イ短調 op.16 |
賞金・特別賞
賞金
1位:400万円 金メダル
2位:250万円 銀メダル
3位:150万円 銅メダル
4位:100万円
5位:80万円
6位:60万円
特別賞
・日本人作品最優秀演奏賞(30万円)
・奨励賞(15万円)
・室内楽賞(15万円)
・聴衆賞
(1)第1位入賞者には、2026年3月末日までに日本及び海外でソロリサイタルや主要オーケストラとの演奏会の機会を10回以上与える。なお、本公演における出演料は1公演につき20万円とし、出演に必要な旅費・滞在費は主催者が負担する。
(2)第1位入賞者に対し、札幌市長賞を授与する。また、浜松市と札幌市で結ばれた「音楽文化都市交流宣言」に基づき、札幌市における演奏機会を与える。
(3)本コンクールの趣旨に賛同する団体及び個人から贈られる副賞等を授与することがある。
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