【2025.3.17】バッハ国際コンクール ピアノ2025 第2ラウンド 1日目

バッハ国際コンクール
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こんにちは。いりこです。

3月14日(金)から、ドイツのライプツィヒでバッハ国際コンクールが開催されます。

2025年は大コンクールイヤー!
こちらの記事でまとめた15のコンクールのうち7つが開催されます。そして10月には最高峰ショパン国際コンクールも控えます。

当サイトで口火を切るのは音楽の父;バッハの名を冠したコンクール。あまり注目度は高くないかもしれませんが、大人になってからはまったバッハの音楽を存分に堪能するいい機会になると思い、追いかけていきたいと思います。

24名が参加した第1ラウンドから一気に9名に絞られました。次はファイナルに向けてさらに3名に絞られます。

第2ラウンドでは、イタリア協奏曲イギリス組曲1~6番パルティータ1~6番のうち1つが必ず聴けます。

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ヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクール 概要

【公式HP】(ドイツ語・英語)https://www.bachwettbewerbleipzig.de/en/bach-wettbewerb
【公式YouTube】https://www.youtube.com/@BachArchivLeipzig/streams

音楽の父「大バッハ」の名を冠したコンクール。2年に1度開催されていましたが、2025年から毎年開催に変更されます。時期も7月から3月に変更、バッハの誕生日である3月21日に本選が行われます。これからますます盛り上がっていく予感!

  • 概要
    開催地:ライプツィヒ(ドイツ)
    開催間隔:毎年1部門開催(前回:2022年、次回:2025年)
    歴史:第1回1950年
  • 主な優勝者・入賞者
    優勝者:タチアナ・ニコラーエワ(1950)、ヴァレリー・アファナシエフ(1968)、工藤 奈帆美 レイチェル(2018)、オルガ・ダフニス(2022)

    入賞者:伊藤 恵(1980年2位)、ニコライ・ルガンスキー(1988年2位)

・・・

使用ピアノはブリュートナー(Blüthner、筆記体で ü が ii に見えて検索に苦労しました、、、)
初めて聞いたメーカーですが、今大会の開催地ライプツィヒで創業された歴史的なメーカーだそうです。味のある音色で今大会を支えています。

スケジュール

第1ラウンド(24名):2025年3月14日(金)~ 3月15日(土)

第2ラウンド(9名):2025年3月17日(月)~ 3月18日(火)
3月17日(月)10:00(日本時間18:00)、18:00(翌2:00)
3月18日(火)10:00(日本時間18:00)

ファイナル(3名)& 結果発表・授賞式:2025年3月21日(金)

プログラム

第2ラウンド(9名)

演奏時間:50~55分

a) Johann Sebastian Bach
Italienisches Konzert, BWV 971
oder // or
eine // one Englische Suite, BWV 806–811
oder // or
eine // one Partita, BWV 825–830
/J. S. バッハ:
イタリア協奏曲 BWV 971
または
イギリス組曲 BWV 806–811 から1つ
または
パルティータ BWV 825–830 から1つ

b) Johannes Brahms (1833–1897)
Eines oder mehrere Klavierstücke aus // one or more piano pieces from opp. 116–119
oder // or
Felix Mendelssohn Bartholdy (1809–1847)
Eines oder mehrere Lieder ohne Worte aus // one or more Songs without Words from opp. 62, 67, 85, 102
/ブラームス:Op. 116~119 から1つ以上
または
メンデルスゾーン:無言歌集 Op. 62、67、85、102 から1つ以上

In eventuell verbleibender Zeit weitere Stücke nach Wahl // in any remaining time further pieces of your choice
/残り時間があれば自由選択の作品

3月17日(月)10:00(日本時間18:00)

Matthew Figel 27 Jahre / USA(27歳、アメリカ) ※第1ラウンド[3.14]
Johann Sebastian Bach: Partita D-Dur, BWV 828.2
aus: Clavier-Übung Teil I
/J. S. バッハ:クラヴィーア練習曲集 第1巻 より パルティータ第4番 ニ長調 BWV 828.2
Felix Mendelssohn Bartholdy: Lied ohne Worte a-Moll, op.62 Nr.5, MWV U 151 (Venetianisches Gondellied)
Andante von moto
/メンデルスゾーン:無言歌集 より 無言歌 イ短調 Op.62-5 MWV U 151(ヴェネツィアのゴンドラの歌)
Felix Mendelssohn Bartholdy: Lied ohne Worte A-Dur, op.53 Nr.6 (MWV U 154)
Molto allegro vivace
/メンデルスゾーン:無言歌集 より 無言歌 イ長調 Op.53-6 MWV U 154
Joseph Wölfl: Variationen über ein Andante G-Dur
/ヴェルフル:アンダンテ 変ト長調 による変奏曲
Johann Sebastian Bach: Konzert g-Moll, BWV 975
nach: Konzert g-Moll, RV 316, für Violine, Streicher und Basso continuo von Antonio Vivaldi
/J. S. バッハ:協奏曲 ト短調 BWV 975(ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ト短調 RV 316 に基づく)

第2ラウンド。まずライブ配信の音質が格段によくなりました!笑
また会場も変わり、コンクールっぽい背景になり、ますますバッハの美しさが際立つ演出になっています。

さて1人目、お名前を見たときは「なぜこの人が」と思ったんですが、1曲目のパルティータが大正解!素晴らしい演奏でした。温かい音色、人間味を感じる陰影、何度か涙がこみ上げてきました。審査員は第1ラウンドのどこを見てこの人を上げたんだろう、、、結果大正解ですし、、、恐れ入ります。

メンデルスゾーン「無言歌」も明暗2曲、歌心も素晴らしい。ヴェルフルはオーストリアで、ベートーヴェンの少し年下の作曲家。古典派の色が強い典雅な曲&演奏でした。ただやっぱり速いパッセージの処理が気になるときがある。それでも協奏曲がどうなるか聴いてみたいですね。

Alice Power 24 Jahre / Schweden(24歳、スウェーデン) ※第1ラウンド[3.14]
Johann Sebastian Bach: Partita D-Dur, BWV 828.2
aus: Clavier-Übung Teil I
/J. S. バッハ:クラヴィーア練習曲集 第1巻 より パルティータ第4番 ニ長調 BWV 828.2
Felix Mendelssohn Bartholdy: Lied ohne Worte g-Moll, op.102 Nr.4, MWV U 152
Andante un poco agitato
/メンデルスゾーン:無言歌集 より 無言歌 ト短調 Op.102-4 MWV U 152
Nikolai Medtner: Sonate minacciosa f-Moll, op.53 Nr.2
/メトネル:ピアノソナタ・ミナッチョーサ ヘ短調 Op.53-2
Sergej Rachmaninow: Polka de W. R.
/ラフマニノフ:V.R.のポルカ

パルティータ4番が続きました。第2ラウンド9人中3人が選択しており、パルティータ1番と並んで人気のようです。

この方の演奏もよかったですが、先ほどのFigelさんと比べるとより感情的で起伏が激しい演奏。やや演奏がテンポに追いついていない箇所もあったような気がしますが、これはこれで聴いていて面白かったです。メトネルはモスクワの作曲家、ピアノソナタも10曲以上書いているのですね。この情動的なソナタが演奏したかったかな、なんて思いました。最後はラフマニノフのポルカで華麗なフィニッシュ。

・・・
30分休憩
・・・

Luwangzi Li 17 Jahre / China(17歳、中国) ※第1ラウンド[3.14]
Johann Sebastian Bach: Englische Suite g-Moll, BWV 808
/J. S. バッハ:イギリス組曲 第3番 ト短調 BWV 808
Johannes Brahms: Intermezzo Es-Dur, op.117 Nr.1
Andante moderato
/ブラームス:間奏曲 変ホ長調 Op.117-1
Johann Sebastian Bach: Präludium (Fantasie) und Fuge g-Moll, BWV 542
für Orgel
für Klavier eingerichtet von Franz Liszt
/J. S. バッハ:前奏曲(幻想曲)とフーガ ト短調 BWV 542(オルガンのための作品、リスト編曲によるピアノ版)
Sergej Prokofjew: Sonate B-Dur, op.83
/プロコフィエフ:ピアノソナタ第7番 変ロ長調 Op.83

さて注目の17歳。このラウンドも素晴らしかったです。
なんかこう、動きも音も落ち着いています。バッハ2曲のがっちりした感じ、ブラームスの繊細で今にも崩れそうな美しさ、引き出しも多いです。最後のプロコフィエフは、コンクールでも結構崩壊している人が多い難曲ですが、落ち着いた速度を保ちながら迫力もあり、しっかり弾いていて好印象です。

3月17日(月)18:00(日本時間 翌2:00)

Mariamna Sherling 23 Jahre / Israel(23歳、イスラエル)ファイナル進出 ※第1ラウンド[3.14]
Johann Sebastian Bach: Partita B-Dur, BWV 825.2
aus: Clavier-Übung Teil I
/J. S. バッハ:クラヴィーア練習曲集 第1巻 より パルティータ第1番 変ロ長調 BWV 825.2
Johannes Brahms: Intermezzo C-Dur, op.119 Nr.3
Grazioso e giocoso
/ブラームス:間奏曲 ハ長調 Op.119-3
Johannes Brahms: Rhapsodie Es-Dur, op.119 Nr.4
Allegro risoluto
/ブラームス:ラプソディ 変ホ長調 Op.119-4
Robert Schumann: Davidsbündlertänze, op.6
/シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6

パルティータ1番。装飾がふんだんに施されていましたが、必要な音が抜けていたりとややちぐはぐな印象。後半の3曲はメリハリがあってロマンチックでよかったです。ダヴィッド同盟舞曲集は、昨年のモントリオール国際で1回聴きましたが、シューマンらしい様々な要素で成り立っている面白い曲ですね。小品をまとめる説得力は感じました。

Jan Čmejla 21 Jahre / Tschechische Republik(21歳、チェコ共和国)ファイナル進出 ※第1ラウンド[3.14]
Johann Sebastian Bach: Partita D-Dur, BWV 828.2
aus: Clavier-Übung Teil I
/J. S. バッハ:クラヴィーア練習曲集 第1巻 より パルティータ第4番 ニ長調 BWV 828.2
Felix Mendelssohn Bartholdy: Lied ohne Worte A-Dur, op.62 Nr.6, MWV U 161 (Frühlingslied)
Allegretto grazioso
/メンデルスゾーン:無言歌集 より 無言歌 イ長調 Op.62-6 MWV U 161(春の歌)
Felix Mendelssohn Bartholdy: Lied ohne Worte B-Dur, op.67 Nr.3, MWV U 102
Andante tranquillo
/メンデルスゾーン:無言歌集 より 無言歌 変ロ長調 Op.67-3 MWV U 102
Sergej Rachmaninow: Variationen über ein Thema von Chopin, op.22
/ラフマニノフ:ショパンの主題による変奏曲 Op.22

1日目のトリ、やはり若いのにしっかりした演奏です。パルティータ4番も3人目ですが、やはり演奏者によって変わりますね。というか同じピアノかも怪しいくらい、彼の音はとても上品で、音の密度が高いような気がします。僅差ではありますが、一番好みでしたね。ラストのラフマニノフも華麗に演奏していました。

1日目まとめ

1日目お疲れさまでしたm(_ _)m

配信の音質が良くなってだいぶ聴きやすくなりましたし、ピアニストの個性も伝わりやすくなりました。

Matthew Figelさんは、第1ラウンドでは寧ろ下位の方かなあなんて思いましたが、このラウンドではもっと聴いてみたいと思うようになりました。17歳のLuwangzi Li、21歳のJan Čmejlaあたり、上がってほしいなと思います。ファイナルには3名進出します。

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