こんにちは。いりこです。
8月23日、ブゾーニ国際ピアノコンクールが始まります。
日本時間で午後6時からです。
コンクールを見るのは2021年ショパンコンクール以来2度目、笑。
完全なにわかですが、間に合うコンクールがあってよかったです。
クララ・ハスキル国際コンクールとマル被り、、、
というタイトなスケジュールですが、可能な限り楽しみたいと思います。
概要
・公式HP(英語・イタリア語・ドイツ語)
https://www.busoni-mahler.eu/competition/en/pagina-busoni-en/
公式YouTube
https://youtube.com/@BusoniInternational?si=Jh65mDLbOCCK2Ikw
※ライブ配信は公式HPのみ
https://competition.busoni-mahler.eu/
YouTubeの方が操作性高いので早くアップしてほしい。。。
というかYouTubeでライブ配信してほしい。。。
・開催地 ボルツァーノ(イタリア)
・開催期間 2023年8月23日(水)~ 9月3日(日)
スケジュール
(予選は昨年実施され、100名→33名が選出)
セミファイナル(33名):2023年8月23日(水)~ 25日(金)
8月23日(水)11:00 (日本時間18:00), 16:00 (23:00), 20:30 (翌3:30)
8月24日(木)10:00 (日本時間17:00), 16:00 (23:00), 20:30 (翌3:30)
8月25日(金)10:00 (日本時間17:00), 16:00 (23:00)
ソロ・ファイナル(12名):2023年8月26日(土)~ 27日(日)
室内楽・ファイナル(6名):2023年8月29日(火)~ 31日(木)
グランドフィナーレ(3名):2023年9月3日(日)
演奏順・プログラム
セミファイナル(33名):
ソロ演奏、25~30分、指定されたブゾーニ作品を含む
8月23日(水)11:00 (日本時間18:00) ~
Mirabelle Kajenjeri
J. Haydn: Sonate in Es-Dur, Hob. XVI: 52
/ハイドン:ソナタ 変ホ長調 Hob. XVI: 52
F. Busoni: from Preludi op. 37, BV 181: n. 16, 15, 10
/ブゾーニ:前奏曲 op. 37, BV 181 より No. 16, 15, 10
C. Debussy: L’isle joyeuse
/ドビュッシー:喜びの島
トップバッターの1曲目、ハイドンからステキでした。
古典派の曲をコロコロ演奏されると単純にほっこりします。
Hyelim Kim
L.v. Beethoven: 10 Variationen über La stessa, la stessissima, WoO73
/ベートーヴェン:「まったく同じだわ」の主題による10の変奏曲 WoO73
A. Skrjabin: Fantasie, op. 28
/スクリャービン:幻想曲 op. 28
F. Busoni: 10 Variationen über ein Präludium von Chopin, BV 213a
/ブゾーニ:ショパンのプレリュードに基づく10の変奏曲 BV 213a
OLのようなさっぱりとした格好で登場しますが、
スクリャービンの幻想曲、ブゾーニ – ショパンのトランスクリプションと、
情熱的な演奏でギャップ萌え。
Zeyu Shen
J.S. Bach / F. Busoni: Choralvorspiel Nun komm, der Heiden Heiland, BWV 659 – BV B 27 n. 3
/J.S.バッハ – ブゾーニ:コラール前奏曲 「来たれ、異教徒の救い主よ」 BWV 659 – BV B 27 No. 3
M. Ravel: Valses nobles et sentimentales
/ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
F. Busoni: Toccata, BV 287
/ブゾーニ:トッカータ BV 287
初めての男性。
艶っぽいラヴェル、荘厳なバッハから無機質なトッカータ。
演奏順は変えていいんだ。。。と思いつつ
難曲をさっぱりと弾きこなしてかっこいい。
・・・
コンクールは2回目、
しかも1回目は世界的な大イベント;ショパンコンクールでしたので、
「これがリアルなコンクールか」という感じです。
こじんまり。(世界的には大規模な方だとは思いますが)
私レベルの愛好家にとっては、
「さまざまなピアニストの演奏をたくさん聴ける!」に加え
「知らない曲」「なんか聞いたことある気がする曲」にもたくさん出会えます。
それが楽しいところです。
・・・
いやー、正直レベルの違いなんて分かりません笑。
ほとんど聴き込んだことのない曲ばかりだから、
というのが大きいとは思いますが。
みなさん上手。。
そして年下が圧倒的多数ときたら、なんだか元気づけられます。
8月23日(水)16:00 (日本時間23:00) ~
Song Hyeon Kim (Solo Finalist)
F. Busoni: from Elegien, BV 249: n. 4, Turandots Frauengemach, Intermezzo
/ブゾーニ:悲歌集 BV 249 より No. 4 トゥーランドットの居間(間奏曲)
E.P. Salonen: Dichotomie – 1. Mécanisme
/サロネン:二分法 1. メカニスム
F. Liszt: Réminiscences de Norma, S. 394
/リスト:「ノルマ」の回想 S. 394
ずいぶんと技巧的な曲が並びましたが、
地盤が固いというか、安心感がありました。
オペラのパラフレーズはキラーチューンが入っていて聴きやすいですね。
ハマりそうです。
Rafael Kyrychenko
F. Busoni: from Elegien, BV 249: n. 1, Nach der Wendung
/ブゾーニ:悲歌集 BV 249 より No. 1 転機のあとに
M. Ravel: Valses nobles et sentimentales
/ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
A. Skrjabin: Sonata n. 5, op. 53
/スクリャービン:ソナタ第5番 op. 53
ラヴェルのワルツは早速2人目。
こう聴き比べるとやはり違いが分かるのがおもしろいです。
より線が太く熱を感じる艶やかな音色に感じました。
・・・
15分休憩
・・・
Chang Gyu Lee
F. Busoni: Sonatina seconda, BV 259
/ブゾーニ:ソナチネ第2番 BV 259
L.v. Beethoven: 15 Variationen mit Fuge, op. 35
/ベートーヴェン:15の変奏曲とフーガ op. 35
Philipp Lynov (Solo Finalist)
J.S. Bach: Capriccio sopra la lontananza del suo fratello dilettissimo, BWV 992
/J.S.バッハ:カプリッチョ 「最愛の兄の旅立ちにあたって」 BWV 992
F. Busoni: from Elegien, BV 249: n. 2, All’Italia! In modo napolitano
/ブゾーニ:悲歌集 BV 249 より No. 2 イタリア風
S. Prokof’ev: 4 Études, op. 2
/プロコフィエフ:4つの練習曲 op. 2
最後のプロコフィエフのエチュードは圧巻。
ブゾーニ作品から悲歌(エレジー)を選ぶ人が多かったセクション。
ショパンのノクターンのようなクッション的な使い方でしょうか。
そしてソナチネで改めてブゾーニの超絶技巧っぷりを認識。
8月23日(水)20:30 (日本時間 翌3:30) ~
Anthony Ratinov (Solo Finalist)
F. Busoni: from Elegien, BV 249: n. 2, All’Italia! In modo napolitano
/ブゾーニ:悲歌集 BV 249 より No. 2 イタリア風
F. Schubert: Wanderer-Fantasie, D. 760, op. 15
/シューベルト:さすらい人幻想曲 D. 760 op. 15
初見だったブゾーニ作品も、複数回聴く機会が増えてきました。
悲しみに暮れるばかりでなく、陽気な顔があるこの2番は聴きやすいです。
そして「さすらい人幻想曲」。
シューマン作品は数曲しか聴いてこなかったですが、
ロマンチックで派手な技巧もあり。
Hanna Schwalbe (Solo Finalist)
F. Busoni: Toccata, BV 287
/ブゾーニ:トッカータ BV 287
S. Prokof’ev: Sonata n. 4, op. 29
/プロコフィエフ:ソナタ第4番 op. 29
可憐な女性が無機質な空間を作り出していておもしろい時間でした。
・・・・・・・・・・・
1日目お疲れさまでしたm(_ _)m
徐々に演奏曲が被るようになり、聴き比べができるようになってきたのが嬉しいです。
だいぶんと辞退者が出たのか、演奏順も変わったように思いますが、
大きなアクシデントなく、ただただみなさんがベストを尽くせることを祈っています。
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