【2023.8.29】第64回ブゾーニ国際ピアノコンクール 室内楽・ファイナル1日目

ブゾーニ国際ピアノコンクール
https://www.busoni-mahler.eu/competition/en/pagina-busoni-en/
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こんにちは。いりこです。

8月23日から開催されているブゾーニ国際ピアノコンクール。

27日まで行われていたソロ・ファイナルから一日あいて、
室内楽・ファイナルへは6名が進出することとなり、
ずいぶん絞られました。
日本人の山﨑さんも順調に駒を進めています。

現地時間8月29日から31日の3日間で行われます。

コンクールを見るのは2021年ショパンコンクール以来2度目、笑。
完全なにわかですが、間に合うコンクールがあってよかったです。

クララ・ハスキル国際コンクールとマル被り、、、
というタイトなスケジュールですが、可能な限り楽しみたいと思います。

概要

・公式HP(英語・イタリア語・ドイツ語)
 https://www.busoni-mahler.eu/competition/en/pagina-busoni-en/
 公式YouTube
 https://youtube.com/@BusoniInternational?si=Jh65mDLbOCCK2Ikw

※ライブ配信は公式HPのみ
https://competition.busoni-mahler.eu/

・開催地 ボルツァーノ(イタリア)

・開催期間 2023年8月23日(水)~ 9月3日(日)

スケジュール

(予選は昨年実施され、100名→33名が選出)

セミファイナル(33名):2023年8月23日(水)~ 25日(金)

ソロ・ファイナル(12名→13名):2023年8月26日(土)~ 27日(日)

室内楽・ファイナル(6名):2023年8月29日(火)~ 31日(木)
 8月29日(火)20:00 (日本時間 翌3:00)
 8月30日(水)20:00 (日本時間 翌3:00)
 8月31日(木)20:00 (日本時間 翌3:00)

グランドフィナーレ(3名):2023年9月3日(日)

演奏順・プログラム

室内楽・ファイナル(6名):
 指定のピアノ五重奏曲から1つ + ソロ演奏30分以内
  with Isidore String Quartet
(シューマン、ブラームス、フランク、ドヴォルザーク、ショスタコーヴィチ)
(ソロもあるんかい!)

8月29日(火)20:00 (日本時間 翌3:00) ~

2人(AさんBさん)ずつ、
ソロ → クインテット (→休憩) → クインテット → ソロ
の順番での演奏のようです。

Anthony Ratinov (Finalist)
 ※セミファイナル [8.23] ※ソロ・ファイナル[8.26]
S. Rachmaninov: from Études Tableaux, op. 39: n. 9
/ラフマニノフ:絵画的練習曲「音の絵」 op. 39 より No. 9
F. Chopin: Sonata n. 3, op. 58
/ショパン:ソナタ第3番 op. 58

Zitong Wang & Isidore String Quartet
 ※セミファイナル [8.24] ※ソロ・ファイナル [8.26]
A. Dvořak: Piano Quintet n. 2, op. 81
/ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲第2番 op. 81

– Break –

Anthony Ratinov & Isidore String Quartet
C. Franck: Piano Quintet in F minor
/フランク:ピアノ五重奏曲 ヘ短調

Zitong Wang
F. Liszt: Sonata in h-Moll, S. 178
/リスト:ソナタ ロ短調 S. 178

Anthony Ratinovさん。
ソロプログラムは超絶技巧でパリっとしたラフマニノフから、
ショパンのソナタは懐の深い仕上がりで、
最終楽章ではしっかりと豪快さも魅せる演奏。
そのバランス感覚から技術から何から、
「完璧」に近いコンテスタントではないでしょうか。
ほしいところで全部来る、て感じ。

フランクのピアノ五重奏。
投げやりな下降音型が全体をとおして印象的な、なかなか救われない曲ですが、
フランクの後期傑作群の口火を切った作品だそうです。
そしてそもそも守備範囲ではなかった室内楽ですが、ステキですね。

Zitong Wangさん。
まずは初めて聴いたドヴォルザークの五重奏。
チェロ協奏曲でも感じたような独特の郷愁、
とくに第2楽章は涙なしには聴けません。
協奏曲よりも均衡が保たれて、個人的で。

ソロプログラムはリストの傑作ロ短調ソナタ。
超大作なので男性的なイメージがありましたが、
引けを取らない力強さと独自の語り口調で素敵な演奏でした。
やはり火力不足がちらつくところはありましたが
セミファイナルでのラフマニノフ同様、
破綻なくまとめるだけで大変な作品だと思います。

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