※2024年
【5.5~5.16】モントリオール国際音楽コンクール(カナダ)
【5.30~6.8】ゲーザ・アンダ国際ピアノコンクール(スイス)
【9.11~9.21】リーズ国際ピアノコンクール(イギリス)
【11.8~11.25】浜松国際ピアノコンクール(日本)
今年もてんこ盛り!特に日本開催の浜松国際は大注目です。
こんにちは。いりこです。
世界には、実にたくさんの音楽コンクールがあります(唐突)。
殊、楽器の王様「ピアノ」については数えきれないほど開催されていると想像します。
最近コンサートなどの情報を集めていますが、
演奏を聴いたことのないピアニストを理解しようとすると、
まず「受賞歴」を見てしまいますね。
紹介文にも、まず「受賞歴」が記載されていることが多いです。
すると困ったことに、コンクール多過ぎ問題があるわけですね。
「○○コンクール優勝!」「△△コンクール第◎位!」
と言われても、正直想像つかないことも。
また、
ピアノコンクールをモデルにした小説「蜜蜂と遠雷」を読んでみたり、
YouTube配信されたショパンコンクールを実際に聴いてみたりするうちに、
「こんなにいろんな曲とピアニストの演奏を、一度に堪能できる素晴らしい機会は他にないのでは」
という気になってきました。
ということで、
- そもそもレベルの高いピアニストが集まるコンクールを調べてみよう
- そして可能な限りコンクールを聴いてみよう
をモットーにこの記事を書いています。
- 国際ピアノコンクール
- 1.ショパン国際ピアノコンクール(次回:2025年)
- 2.チャイコフスキー国際コンクール(次回:2027年)
- 3.エリザベート王妃国際音楽コンクール(次回:2025年)
- 4.リーズ国際ピアノコンクール(次回:2024年)
- 5.ジュネーヴ国際音楽コンクール(次回:?)
- 6.ブゾーニ国際ピアノコンクール(次回:2025年)
- 7.クララ・ハスキル国際ピアノコンクール(次回:2025年)
- 8.ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール(次回:2025年)
- 9.ルービンシュタイン国際ピアノコンクール(次回:2026年)
- 10.ロン・ティボー国際音楽コンクール(次回:?)
- 11.浜松国際ピアノコンクール(次回:2024年)
- 12.ゲザ・アンダ国際ピアノコンクール(次回:2024年)
- 13.モントリオール国際音楽コンクール(次回:2027年)
- 14.ミュンヘン国際音楽コンクール(次回:?)
- 15.ヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクール(次回:?)
国際ピアノコンクール
コンクールは「権威のある」という形容をよくされますね。
もちろん「レベルが高い」とも言われます。
何をもって「権威」とするかはよく分かりませんが、
- 歴史の長さ
- 優勝者・入賞者のその後の活躍
- 審査員の顔ぶれ
なんかが影響力を持っていそうです。それでは見てみましょう♪
1.ショパン国際ピアノコンクール(次回:2025年)
【公式HP】https://chopin2020.pl/en/
まずは、異論なくこのコンクールの名前が挙がることでしょう。
過去の優勝者にはレジェンドメンバーが連なります。入賞者も含めると鳥肌が止まりません。後述の「チャイコフスキー」「エリザベート王妃」と並び、世界三大コンクールと称されているとかいないとか。
押しも押されぬ大作曲家ショパンの名を冠し、祖国ポーランドが国を挙げて開催しているコンクールです。演奏されるのはショパンの曲のみ!もちろんピアノ部門のみ!という独特なコンクールでもあります。5年に1度と開催間隔もかなり長く、歴史も長いです。
- 概要
開催地:ワルシャワ(ポーランド)
開催間隔:5年に1度(第18回:2021年10月(2020年から延期)、次回:2025年)
歴史:第1回1927年
- 主な優勝者・入賞者
優勝者:マウリツィオ・ポリーニ(1960)、マルタ・アルゲリッチ(1965)、ギャリック・オールソン(1970)、クリスティアン・ツィメルマン(1975)、ダン・タイ・ソン(1980)、スタニスラフ・ブーニン(1985)、ユンディ・リ(2000)、ラファウ・ブレハッチ(2005)、ユリアンナ・アヴデーエワ(2010)、チョ・ソンジン(2015)、ブルース・リウ(2021)
入賞者:ウラディミール・アシュケナージ(1955年第2位)、アルトゥール・モレイラ・リマ(1965年第2位)、内田 光子(1970年第2位)、横山 幸雄(1990年第3位)、ダニール・トリフォノフ(2010年第3位)、反田 恭平(2021年第2位)、小林 愛実(2021年第4位)
▼2021年覇者ブルース・リウの3次予選から
- 審査員(2021年 第18回)
カタジーナ・ポポヴァ=ズィドロン(審査員長)、ドミトリ・アレクセーエフ、ダン・タイ・ソン、海老 彰子、フィリップ・ジュジアーノ、ネルソン・ゲルナー、アダム・ハラシェヴィチ、ケヴィン・ケナー、アルトゥール・モレイラ・リマ、ヤノシュ・オレイニチャク、ピオトル・パレチニ ほか
2.チャイコフスキー国際コンクール(次回:2027年)
【公式HP】https://tchaikovskycompetition.com/en/
続いても三大コンクールの1つ。
(なんと2023年6月に開催。早速見逃していました。。。)
こちらも大作曲家チャイコフスキーの名を冠し、ピアノ部門のほかにもヴァイオリン・木管など複数部門を抱えます。
ところが、西側諸国ではロシア文化ボイコットの動きもあり、「三大コンクール」と称されながら、2023年時点でコンクール世界連盟から排除されています。
今回の参加者はいつもに増して心労が絶えなかったことでしょう。
無事に開催されて何よりといったところ。
クラシック界において、ロシアは欠かせない存在。
手放しで音楽を楽しめる日が来るといいですね。
このコンクールの優勝者も錚々たるメンバー。課題曲には、チャイコフスキーはじめロシア人作曲家が指定されます。
- 概要
開催地:モスクワ(ロシア)
開催間隔:4年に1度(第17回:2023年6月、次回:2027年)
歴史:第1回1958年
- 主な優勝者・入賞者
優勝者:ヴァン・クライバーン(1958)、ウラディミール・アシュケナージ/ジョン・オグドン(1962)、グリゴリー・ソコロフ(1966)、アンドレイ・ガヴリーロフ(1974)、ミハイル・プレトニョフ(1978)、ボリス・ベレゾフスキー(1990)、デニス・マツーエフ(1998)、上原 彩子(2002)、ダニール・トリフォノフ(2011)、アレクサンドル・カントロフ(2019)、セルゲイ・ダビチェンコ(2023)
入賞者:オラシオ・グティエレス(1970年第2位)、アンドラーシュ・シフ(1974年第4位)、ウラディーミル・オフチニコフ(1982年第2位)、小山 実稚恵(1982年第3位)、ニコライ・ルガンスキー(1994年第2位)、チョ・ソンジン(2011年第3位)、藤田 真央(2019年第2位)
▼2023年覇者ダビチェンコのファイナル(4:23:50~)
- 審査員(2023年 第17回)
デニス・マツーエフ(審査員長)、小林 秀子、ウラディミール・オフチニコフ ほか
3.エリザベート王妃国際音楽コンクール(次回:2025年)
【公式HP】https://queenelisabethcompetition.be/en/home/
三大コンクールの最後はこちら。
上記2つと異なり、特定の作曲家を冠していないのが特徴で、比較的公平だとみなされるようです。
ピアノのほかに、ヴァイオリン・声楽・チェロ(以前は作曲)部門があり、各部門順番で毎年開催されています。直近2021年のコンクールでは日本人2名が入賞しています。
正直申しますと、直近の優勝・入賞者、審査員にはあまり馴染みがありません。にわかにとっては少々ハードルが上がってきました。。。
- 概要
開催地:ブリュッセル(ベルギー)
開催間隔:各部門4年に1度(前回:2021年5月(2020年から延期)、次回:2025年)
歴史:ピアノ部門第1回1938年
- 主な優勝者・入賞者
優勝者:エミール・ギレリス(1938)、ウラディミール・アシュケナージ(1956)、アブデル・ラーマン・エル=バシャ(1978)、ジョナタン・フルネル(2021)
入賞者:ラザール・ベルマン(1956年第5位)、ニコライ・ペトロフ(1964年第2位)、内田 光子(1968年第10位)、シプリアン・カツァリス(1972年第9位)、務川 慧悟(2021年第3位)、阪田 知樹(2021年第4位)
▼2021年覇者フルネルのファイナル
- 審査員(2021年)
Gilles Ledure(審査員長)、ジャン=フィリップ・コラール、ネルソン・ゲルナー、児玉 桃 ほか
4.リーズ国際ピアノコンクール(次回:2024年)
【公式HP】https://www.leedspiano.com/
イングランド北部の都市リーズで開催される国際コンクール。
過去の優勝・受賞者には名ピアニストがならんでおり、レベルの高さが伺えます。直近2021年には小林海都さんが第2位を獲得しています。
上位2名はショパン国際コンクール本大会へ直接駒を進めることができる(ビデオ審査・予備予選が免除される)ことからも、今大会が重要視されていることが分かります。
こちらはピアノ部門のみのコンクール。
- 概要
開催地:リーズ(イギリス)
開催間隔:3年に1度(前回:2021年9月、次回:2024年)
歴史:第1回1963年
- 主な優勝者・入賞者
優勝者:ラドゥ・ルプ(1969)、マライ・ペライア(1972)、ドミトリー・アレクセイエフ(1975)、ウラディミール・オフチニコフ(1987)、エリック・ルー(2018)、アリム・ベイセムバイエフ(2021)
入賞者:アルトゥール・モレイラ・リマ(1969年第3位)、アンネ・ケフェレック(1969年第5位)、内田 光子(1975年第2位)、アンドラーシュ・シフ(1975年第3位)、ルイ・ロルティ(1984年第4位)、北村 朋幹 (2015年第3位)、小林 海都(2021年第2位)
▼2021年覇者セムバイエフのファイナル
- 審査員(2021年)
イモージェン・クーパー(審査員長)、スティーブン・オズボーン、イノン・バルナタン、ルドヴィク・モルロー ほか
5.ジュネーヴ国際音楽コンクール(次回:?)
【公式HP】https://www.concoursgeneve.ch/
スイス、ジュネーヴで開催される国際コンクール。
ピアノ以外にも、フルート・クラリネット・チェロ・ヴィオラ・弦楽四重奏・声楽・打楽器・作曲と多くの部門があり、毎年いくつかの部門が開催されています。
が、ピアノは4年ごとだったり2年ごとだったり、よく分かりません。(ご存じの方、どうかお知恵を、、、)
第1回優勝者がミケランジェリと、これまた過去の受賞者は豪華な面々です。直近2022年には五十嵐さんが入賞しています。日本勢の活躍も目覚ましいですね。
- 概要
開催地:ジュネーヴ(スイス)
開催間隔:不定期??(前回:2022年10~11月、次回:不明?2024年までピアノ部門なし)
歴史:第1回1939年
- 主な優勝者・入賞者
優勝者:アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(1939)、フリードリヒ・グルダ(1946)、マルタ・アルゲリッチ(1957)、ネルソン・ゲルナー(1990)、萩原 麻未(2010)、ドミトリー・シシキン(2018)、ケヴィン・チェン(2022)
入賞者:マウリツィオ・ポリーニ(1957年/1958年第2位)、アンネ・ケフェレック(1969年第5位)、仲道 郁代(1986年第3位)、ユリアンナ・アヴデーエワ(2006年第2位)、五十嵐 薫子(2022年第3位)
▼2022年覇者ケヴィン・チェンのファイナル
- 審査員(2022年)
ジャニーナ・フィアルコフスカ(審査員長)、フロラン・ボファール、児玉 桃 ほか
6.ブゾーニ国際ピアノコンクール(次回:2025年)
【公式HP】https://www.busoni-mahler.eu/competition/en/pagina-busoni-en/
イタリア、ボルツァーノで開催され、
イタリアのピアニスト・作曲家であるブゾーニの名を冠したピアノコンクール。
- 概要
開催地:ボルツァーノ(イタリア)
開催間隔:予選・本選が隔年開催(前回:2023年8~9月、次回:2025年)
歴史:第1回1949年
- 主な優勝者・入賞者
優勝者:マルタ・アルゲリッチ(1957)、ギャリック・オールソン(1966)、ルイ・ロルティ(1984)、アルセニー・ムン(2023)
入賞者:フランソワ=ジョエル・ティオリエ(1964年第2位)、ベルント・グレムザー(1984年第3位)、ドミトリー・シシキン(2013年第3位)、桑原 志織(2019年第2位)、アンソニー・ラティノフ(2023年第2位)、山﨑 亮汰(2023年第3位)
▼2023年覇者アルセニー・ムン
- 審査員(2023年)
イングリッド・フリッター(審査員長)、イモジェン・クーパー ほか
7.クララ・ハスキル国際ピアノコンクール(次回:2025年)
【公式HP】https://clara-haskil.ch/
ルーマニア出身でスイスゆかりのピアニスト、
クララ・ハスキルの偉功を称え、スイスで開催されるピアノコンクール。
開催間隔と時期からして、毎回ブゾーニ国際とマル被りになりそうです。
- 概要
開催地:ヴヴェイ(スイス)
開催間隔:2年に1度(前回:2023年8~9月、次回:2025年)
歴史:第1回1963年
- 主な優勝者・入賞者
優勝者:クリストフ・エッシェンバッハ(1963)、スティーブン・オズボーン(1991)、河村 尚子(2007)、藤田 真央(2017)、中川 優芽花(2021)、マグダレン・ホー(2023)
入賞者:内田 光子(1973)、伊藤 恵(1979)、フランソワ・デュモン(2009)
▼2023年覇者マグダレン・ホーのファイナル
- 審査員(2021年)
クリスティアン・ツァハリアス(審査員長)、フィンヒン・コリンズ、河村 尚子、坂上 博子 ほか
8.ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール(次回:2025年)
【公式HP】https://cliburn.org/
冷戦下の旧ソ連で開催の第1回チャイコフスキー国際コンクールにて優勝したアメリカ人ピアニスト、ヴァン・クライバーンを記念して設立されたコンクール。
2009年の辻井伸行さんの優勝で日本でも有名になった感がありますね。
- 概要
開催地:フォートワース(アメリカ、テキサス州)
開催間隔:4年に1度(前回:2022年6月(2021年から延期)、次回:2025年)
歴史:第1回1962年
- 主な優勝者・入賞者
優勝者:ラドゥ・ルプ(1966)、アレクサンダー・コブリン(2005)、辻井 伸行(2009)、イム・ユンチャン(2022)
入賞者:ニコライ・ペトロフ(1962年第2位)、サ・チェン(2005年第3位)
▼2022年覇者イム・ユンチャンのセミファイナル
- 審査員(2022年)
マリン・オールソップ(審査員長)、ジャン=エフラム・バヴゼ、アンドレアス・ヘフリガー、スティーブン・ハフ ほか
9.ルービンシュタイン国際ピアノコンクール(次回:2026年)
【公式HP】https://arims.org.il/
20世紀を代表するピアニスト、アルトゥール・ルービンシュタインの名を冠したコンクール。
ルービンシュタインは、ポーランド出身のショパン弾きとして有名ですが、イスラエルで開催されているのは、彼がユダヤ人家系ということに起因するのでしょうか。第2回まではルービンシュタイン自身も聴いていたようです。
最近の優勝者・入賞者には大物の名前もちらほら。注目度の高さが伺えます。また、直近2大会連続で日本人ピアニストが入賞しています。
- 概要
開催地:テルアビブ(イスラエル)
開催間隔:3年に1度(前回:2023年3~4月、次回:2026年)
歴史:第1回1974年
- 主な優勝者・入賞者
優勝者:エマニュエル・アックス(1974)、ゲルハルト・オピッツ(1977)、キリル・ゲルシュタイン(2001)、アレクサンダー・ガヴリリュク(2005)、ダニール・トリフォノフ(2011)、ケヴィン・チェン(2023)
入賞者:イゴール・レヴィット(2005年第2位)、チョ・ソンジン(2014年第3位)、桑原 志織(2021年第2位)、黒木 雪音(2023年第3位)
▼2023年覇者ケヴィン・チェンのファイナル
- 審査員(2023年)
アリエ・ヴァルディ(審査員長)、ヨヘヴェト・カプリンスキー、カタジーナ・ポポヴァ=ズィドロン、小川 典子 ほか
10.ロン・ティボー国際音楽コンクール(次回:?)
【公式HP】https://www.long-thibaud.org/en/
ピアノ部門とヴァイオリン部門を抱えており、当初は3年ごとに同時開催だったようですが、開催頻度は2年ごとになったり、両部門が別年開催になったりしています。
2019年には三浦謙司さん、2022年には亀井聖矢さんが優勝して話題になりました。
- 概要
開催地:パリ(フランス)
開催間隔:2~4年に1度(前回:2022年、次回?)
歴史:第1回1943年
- 主な優勝者・入賞者
優勝者:サンソン・フランソワ(1943)、アルド・チッコリーニ(1949)、パスカル・ロジェ(1971)、スタニスラフ・ブーニン(1983)、三浦 謙司(2019)、亀井 聖矢(2022)
入賞者:ドミトリー・アレクセーエフ(1969年第2位)、ジャン=フィリップ・コラール(1969年第5位)、アンドレ・ラプラント(1973年第3位)、海老 彰子(1975年第2位)、アブデル・ラーマン・エル=バシャ(1975年第6位)、ベルトラン・シャマユ(2001年第4位)
▼2022年覇者 亀井 聖矢 ファイナル(2:43:20~)
11.浜松国際ピアノコンクール(次回:2024年)
【公式HP】https://www.hipic.jp/
我らがニッポンで行われている国際コンクール。これまでご紹介してきたコンクールと比べると格段に歴史が浅いのですが、ブレハッチ、チョ・ソンジンと、ショパン国際コンクール覇者を輩出するなど、すでに優勝・入賞者たちの活躍が目覚ましい大注目のコンクールです。
恩田陸さんの小説「蜜蜂と遠雷」のモチーフにもなった大会であるほか、上位2名はショパン国際コンクール本大会へ直接駒を進めることができる(ビデオ審査・予備予選が免除される)ことからも、今大会が重要視されていることが分かります。
- 概要
開催地:浜松市(静岡県)
開催間隔:3年に1度(前回:2018年(2021年中止)、次回:2024年11月)
歴史:第1回1991年
- 主な優勝者・入賞者
優勝者:アレクサンダー・ガヴリリュク(2000)、アレクセイ・ゴルラッチ(2006)、チョ・ソンジン(2009)、アレクサンダー・ガジェヴ(2015)
入賞者:上原 彩子(2000年第4位)、ラファウ・ブレハッチ/アレクサンダー・コブリン(2003年第2位)、牛田 智大(2018年第2位)
▼2018年大会のダイジェスト
12.ゲザ・アンダ国際ピアノコンクール(次回:2024年)
【公式HP】https://geza-anda.ch/concours-2024/
20世紀を代表するピアニスト、アンダ・ゲーザの名を冠した国際ピアノコンクール。
2024年大会では課題曲が細かく指定されており、モーツァルト、ベートーヴェン、リスト・バルトークなど作曲家ごとに特別賞が設けられています。ファイナルでは協奏曲の選択肢も7曲のみ、さらに指定のアンコール曲が課され、さらにさらにその作曲者細川氏が審査員に名を連ねるなどの特徴があります。
審査員にはアルゲリッチ、また協奏曲では指揮者としてプレトニョフ、ヤルヴィ、オケにはトーンハレ管弦楽団を迎えるなど、コンテスタントにとって貴重な機会になること間違いなしです。
- 概要
開催地:チューリヒ(スイス)
開催間隔:3年に1度(前回:2024年、次回:2027年?)
歴史:第1回1979年
- 主な優勝者・入賞者
優勝者:ジョルジュ・プリュデルマシェ(1979)、アレクセイ・ヴォロディン(2003)、イ・ジンサン(2009)、アントン・ゲルツェンバーグ(2021)、イリヤ・シュムクレル(2024)
入賞者:河村 尚子(2003年第3位)、ドミトリー・ユディン(2024年第2位)
▼2024年覇者イリヤ・シュムクレルのファイナル
13.モントリオール国際音楽コンクール(次回:2027年)
【公式HP】https://concoursmontreal.ca/en/piano-2024/
近年ますます活躍が目覚ましいのが、カナダ、特にケベック州ゆかりのピアニストたちです。過去にはマルカンドレ・アムラン、ルイ・ロルティ、近年ショパンコンクールで活躍したブルース・リウ(2021年優勝)、シャルル・リシャール=アムラン(2015年2位)などが挙げられます。
そんな激アツの地、ケベック州はモントリオールで開催されるピアノコンクールです。
- 概要
開催地:モントリオール(カナダ)
開催間隔:各部門3年に1度(前回:2024年5月、次回:2027年)
歴史:第1回2001年
- 主な優勝者・入賞者
優勝者:ゾルタン・フェイェルヴァリ(2017)、スー・イオン・キム(2021)、ジェイデン・イズィク・ジュルコ(2024)
入賞者:シャルル・リシャール=アムラン(2014年第2位)、ケイト・リウ/ブルース・リウ(2014年ファイナリスト)、ガブリエル・ストラータ(2024年2位)、アンソニー・ラティノフ(2024年3位)、ヤクブ・クシュリク(2024年ファイナリスト)
▼2024年覇者ジェイデン・イズィク・ジュルコ – ファイナル
14.ミュンヘン国際音楽コンクール(次回:?)
【公式HP】https://www.br.de/ard-music-competition/index.html
- 概要
開催地:ミュンヘン(ドイツ)
開催間隔:不定期??(前回:2022年9月、次回?)
歴史:第1回1952年
15.ヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクール(次回:?)
【公式HP】https://www.bach-leipzig.de/en/neutral/about-us
- 概要
開催地:ライプツィヒ(ドイツ)
開催間隔:2年に1度(次回:?)
歴史:第1回1950年
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